暮らす・働く

世田谷区立「玉川保育園」が新園舎に-保育士の意見取り入れ設計

「北斗七星ホール」で歓声を上げる園児たち

「北斗七星ホール」で歓声を上げる園児たち

  • 0

  •  

 昨年5月より園舎の建て替え工事を行っていた世田谷区立玉川保育園(世田谷区玉川4、TEL 03-3700-8458)が12月12日、新園舎で開園した。

[広告]

 同保育園は1961(昭和36)年7月に開園、児童福祉法に基づく乳幼児の保育と共に、保育園機能の充実を目指し、緊急一時保育・子育て相談・地域交流事業を実施してきた。園舎の老朽化に伴い、耐震安全確保などの理由から2009年に園舎建て替えが決定、昨年5月より仮設園舎へ一時移転していた。

 新園舎は鉄筋コンクリート造りで、地上3階建ての1階部分(2階・3階部分は区営住宅)。園舎延べ床面積761.11平方メートル(旧園舎=242.53平方メートル)、園庭面積は371.19平方メートル(同=415.02平方メートル)。

 設計には、園長を含む保育サイドの意見が反映された。室内のデザインについて、小林清美園長は「特に子どもと保育士の動線に配慮した」と話す。あえて段差や階段を設けることで、「子どもたちが楽しみながら歩いたりよじ登ったりする動きを促す」という。園舎への出入り口は1カ所にし、事務所(職員室)をその正面に配置することでセキュリティーを強化した。園舎面積の大幅な拡大により、園児受け入れの定員は現在の50人から97人へ増員するほか、保育士も増員する。

 50年の歴史を持ち地域に根ざした同園。昨年の廃舎の際には卒業生300人が集まり、「さよなら会」を開催。来年1月14日には保護者や卒業生、地域住民を対象とした「新園舎内覧会」も企画し、「これからも地域に開かれた子育てステーションを目指す」という。

 施設見学は随時受け付ける。問い合わせは同園まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース