春休みに福島県内の親子を世田谷に招き、リフレッシュ・保養してもらおうと市民らが企画した「ふくしまっ子リフレッシュ in 世田谷」が3月24日~4月5日、行われる。主催は「福島の子どもたちとともに・世田谷の会」。
世田谷区内外の25を超える市民団体が連携して立ち上がったプロジェクトで、世田谷区・同教育委員会が共催。企画のきっかけについて、同会副代表のあいぼしさんは「福島県内は今も放射線量が高く、子どもたちが遊びたい盛りに外で思い切り遊ぶこともままならない状況。さまざまな事情で長期に故郷を離れられない家庭も多いが、一時的にでも緑豊かな世田谷で楽しくのびのびと過ごしてリフレッシュしてほしいと思い企画した」と話す。
4泊と6泊の2コースを設け、福島県内の市民放射能測定所などで参加を募ったところ、2月末までに定員を超す応募があり、現在約50人の親子が参加を予定している。
滞在中、区民との歓迎交流会や砧公園などの近隣大型公園でのお花見、区内のプレーパークでの遊びを通じて世田谷の子どもたちとの交流も予定している。自由行動で訪れることができるよう、「瀬田温泉山河の湯」「こどものあそびばピアレッテ」(瀬田4)も入場無料で招待するなど、近郊の商業施設や観光エリアと協賛・協力提携も進んでいる。
宿泊は区所有の大蔵第2運動場(大蔵4)の宿泊施設を区が無償提供する。現在、福島-東京間の貸し切りバスや滞在中の食費(朝・夕)などを賄うため寄付を募っている。「個人負担をなるべく少なくし招待してあげたい。引き続き個人・企業からの善意をお願いしたい」と、あいぼしさんは協力を呼び掛ける。