成城ホールで8月28日、「親子で楽しむ日本の音」が開催される。主催は、「AUN J クラシック・オーケストラ」。

　同オーケストラは日本古来の古典楽器である和太鼓・三味線・琴・笛・尺八などから構成される和楽器を奏でる音楽グループ。代表の井上良平さんが、気楽に古典楽器の魅力を感じてもらうために、和楽器で演奏したジブリ音楽のアルバムを作ろうと仲間を募って結成したのが始まり。同アルバムの制作成がきっかけでコンサートに呼ばれるようになり、新しいアルバムを出す機会にも恵まれ、いつしか本格的な活動を行うようになったという。団体名の「Jクラシック」は、井上さんが西洋楽器のオーケストラによるフェスに弟の公平さんと出演者として呼ばれた際、自らが演奏している和楽器もクラシック音楽だと思うようになり、日本のクラシックということで名付けたもの。

　「親子で楽しむ日本の音」は、昨年国立劇場で開催して好評だった子ども向けの公演を、自らが住む地元の世田谷で開催したいと考え実現した。井上さんは和楽器の演奏を「博物館で聞くような音楽にしたくない」と話す。「日本人が発明した音楽なのに、一般の人にとって遠い存在になっている」という和楽器の現状を嘆き、和楽器の原点である民衆が聴く音楽に戻そうと、今まで行われてこなかったカバー曲を演奏するなど、新しい切り口で注目を集めている。

　コンサートでは「崖の上のポニョ」や「となりのトトロ」などのジブリ作品の曲を和楽器で演奏する予定。開場から開演までの時間に、太鼓の体験イベントも実施。1度に10人の子どもが体験できる。

　コンサートは午前と午後の2回行う（午前の部＝10時30分開場・11時15分開演、午後の部＝13時30分開場・14時15分開演）。チケットは全て自由席、当日販売で、大人3,500円、子供1,000円。問い合わせはハートツリー（TEL 03-6238-8328）まで。イープラスなどのプレイガイドで販売。