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旧都立玉川高校跡「東京都公文書館」で「大震災の記憶と記録」展

「大震災の記憶と記録」展コーナー

「大震災の記憶と記録」展コーナー

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 今年5月より旧都立玉川高校跡地で業務を行っている「東京都公文書館」(世田谷区玉川1、 TEL 03-3707-2603)で現在、所蔵資料パネル展「大震災の記憶と記録」展が開催されている。

旧玉川高校職員室が公文書館の閲覧室に

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 同館は1968(昭和43)年に開館。港区海岸1丁目で業務を行っていたが、2010年12月に公表された竹芝地区約1.7ヘクタールの都有地活用事業「都市再生ステップアップ・プロジェクト」に伴い、2008年3月に閉校した同校跡地へ今年3月に仮移転。5、6年間の予定で、主に同校の旧校舎を使用する。来館者への閲覧業務は5月11日から始めた。

 1952(昭和27)年に設置された「都政史料館」と、総務局総務部文書課の一部機能を統合して開設された同館。都の公文書(東京府・市・都)約200万件や庁内刊行物・図書約7万冊、地図類約1500点などを系統的に収集・保存し、効率的な利用を図るとともに都に関する修史事業を行っている。東京府・東京市時代に江戸幕府、明治時代から引き継いだ貴重な所蔵文書は東京都指定有形文化財にも指定されている。

 同館閲覧室内で開催されている同展は、過去に東京地域を襲い大きな被害をもたらした1855年の大地震と、1923(大正12)年の関東大震災の被災状況、救護・救援の動きなどを跡付ける展示構成。発生直後から広く一般に流通した震災ルポタージュ「安政見聞誌」「安政見聞録」から「余震を恐れて仮屋に住居の図及び余震の記録」「地震ナマズ絵」などの作品、マグニチュード7.9を計測した関東大震災後に防火対策を策定していく上での科学的根拠となった「東京市火災動態図」、写真家・岡田紅陽撮影による「東京府大震災写真帖」から地震発生直後の街の被災状況を白黒写真パネルなどで紹介している。

 峯尾始同館館長は「旧校舎を利用しているため適正な保存環境の管理にもさまざまな苦労がある」と話す。同館開設に当たっては遮光や空調面の改修を中心に行ったため、黒板や同校生徒たちが残した落書きなどが所々にそのまま残されており「当時をしのばせる」という。「一般に広く開放しているので、ぜひこの機会に気軽にお越しいただき東京の貴重な歴史に触れてほしい」と利用を呼び掛ける。今後、所蔵資料から玉川地域をテーマにした展示も企画する予定。

 利用時間は9時~17時(受け付けは12時~13時を除く。16時30分まで)。休館は土曜・日曜・祝日と振替休日、毎月第3水曜、年末年始ほか。同展は10月25日まで。

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