祖師ヶ谷大蔵商店街に創作洋菓子店「Fleur de Orange（フルール・ドゥ・オランジェ）」（世田谷区祖師谷１、TEL 03-6411-3101）がオープンして1カ月がたった。オープン日は、8月5日。

フルーツをふんだんに使った品が多い同店オリジナルスイーツ

　店舗面積は約10坪。祖師ヶ谷大蔵と経堂のクレープ・ガレットの店「オレンジカウンティ」の系列店としてオープンした。「おいしさの追求」をテーマに、自由な発想で生産者、パティシエ、料理人などさまざまなジャンルとのコラボレーション商品やオリジナル商品を展開する。

　「シェ松尾・松濤レストラン」シェフパティシエのKaoru Kurihara（くりはらかおる）さんのレシピによる「ヴェリーニ」は、透明な容器にムースやジュレなどを層になるように入れたスイーツで、一番人気の「ホワイトチョコレートとフランボワーズ」（380円）を含めて5 種類（各280円～）。日本料理店「あか坂　帰燕（きえん）」料理長の石塚啓晃（ひろあき）さんのレシピによる「ココナッツムース」「黒糖のブランマンジェ」（以上、大420円、小380円）、「わらび餅」（600円）も。オリジナルスイーツは、季節のフルーツを使ったフルーツゼリーやマンゴープリンなど（各280円～）や、シフォンケーキ（塩とバニラビーンズ、紅茶、各8分の1＝150円、4分の1＝250円、ホール＝800円）などを販売する。

　店主の吉川さんは「材料となるフルーツや生クリームの鮮度や品質にもこだわっている。顧客はリピーターの方が多く、お土産や誕生日などはもちろん、『普段のスイーツに』と高い頻度で来店いただいている。シフォンケーキはとても柔らかく甘さも抑えているので、お年寄りが朝食のパンとして買っていくことも多い。いわゆる駅前のケーキ屋さんとは違うニーズがあるのを感じている」と話す。

　9月中旬からは、7時～10時にモーニング営業を開始し、近隣の社会福祉施設のパン工房「わくわく」から仕入れたパン、同店のシフォンケーキ、手作りフルーツジャム「マルムラード」、スムージーなどを提供する。今後はオリジナルでパンも提供できるよう準備中で、天然酵母パンケーキなども開発したという。「お祝いだけでなく、日常に組み込みやすいように、買いやすい価格、立ち寄りやすい雰囲気、厳選した材料で安心できる商品を提供していきたい」とも。

　営業時間は10時～22時（9月中旬からは7時～）。火曜定休。