世田谷区・大蔵の大蔵三丁目公園で11月18日、自然と親しむ「エコアップ探検隊」秋編が開催される。主催は、世田谷環境学習会(世田谷区粕谷4、TEL 03-3305-1894)。
体験型のプログラムを通して、子どもたちやその保護者たちと一緒に環境保全について学ぶ「せたがやエコアップ探検隊」。世田谷の身近な環境を体験することで、今すべきことを考え行動を起こすきっかけづくりになれば、と1998年に活動を開始し、年に4回イベントを実施している。春は「春を味わう」、夏は「夏の夜のふしぎ探検隊!」、秋は「秋の森の宝物さがし!」、冬は「冬も元気に!」と、季節ごとにテーマを設けて、その時期ならではの企画を行っている。秋編の今回は、大蔵三丁目公園で木の実を収集し、総合運動場体育館でクリスマスリース作りを行う。
同探検隊は、もともと東京都が募集した「地域環境学習リーダー養成講座」の修了生たちが、地元に戻って設立した「世田谷環境学習会」の活動の一環。学習会のメンバーおよそ60人のうち、同探検隊専属スタッフは15~6人で、主に企業を退職したシニア世代が中心。「自分たちが働いているときは地元のことを顧みる余裕がなかった。恩返ししたいという思いもあって参加するようになった」と話すのは環境学習会理事長の丸征司さん。子どもに伝える探検隊の活動だけでなく、東京都のリーダー養成講座が廃止になったのを受け、世田谷独自で次世代の環境リーダーを育てる活動も展開する。
身近な自然と触れ合うとあって、「参加して目の色が変わっているのは、実は子どもより大人の方」と丸さん。「子どものころに環境への気づきが得られるチャンスはあったほうがいいが、この活動が親と子が感動を共有するいい機会にもなっているのでは」と話す。今後も地域にさらに活動を広げていきたいと意気込む。
イベント開催時間は13時~16時。対象は中学生以下(小学4年生以下は保護者同伴)。参加費は300円(保険料など)。申し込みは同探検隊ホームページで受け付ける。先着40人。