多摩美術大学上野毛キャンパス(世田谷区上野毛3、TEL 03-3702-1141)で2月1日~3日、映像演劇学科の実作演習科目履修生が制作発表会を行い、創作戯曲「あのとき、」を上演する。
映像演劇学科は国内の美術系大学では唯一の夜間学部である同大の造形表現学部に属し、学科長は演出家の萩原朔美さん、教員に劇作家の野田秀樹さんなど各界の著名人を配していることでも知られている。
教育目標に「プロデュース力や創造力を磨き、主体的な表現活動を継続していく人材を育む」ことを掲げており、同学科生は演劇やダンス、映画や写真など多彩な領域の「往還可能なカリキュラム」で独自の表現を探り、企画立案から作品制作、公開発表のプロセスを繰り返し、実践を重ねるという。カリキュラムは「表現活動(FIELD TRIAL)」を中心に、専門理論や歴史を学ぶ「講義学習(STUDY)」、専門技術の演習を行う「技術修得(METHOD)」で構成。同学科生はこのFIELD TRIALで作品の公開発表を卒業制作までの4年間で6回行う。
今回開催する企画制作発表会は、2、3年次生の必修科目である「表現I」「表現II」の2012年度後期履修生29人によるもの。企画立案を行い、プレゼンテーションを通じて制作チームを構成し、制作した作品をプロデューサーチームが運営し公開発表する。指導担当教授は舞台衣装家の加納豊美さん。
「タマビエンゲキフェス2012 冬」と銘打ち上演する創作戯曲テーマは「あのとき、」。同作品の制作者の一人である同学科2年の畠山美玖さんは「この瞬間を生きる私たちの、今しか語ることのできない言葉であふれた作品。劇場空間を全て使ってお届けする。あなたにとっての『あのとき』はいつなのでしょうか。ぜひ体感しに来てください」と話し、来場を呼び掛ける。
会場は多摩美術大学上野毛キャンパスA棟・演劇スタジオ。入場無料・全席自由。申し込みと問い合わせは同プロジェクトサイトへ。