ハーブ専門店「カリス成城」が創業30年-記念美容ライン先行発売も

坂出智之社長(左)と坂出富美子相談役(本店入り口前)

坂出智之社長(左)と坂出富美子相談役(本店入り口前)

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 成城のハーブ専門店「カリス成城」(世田谷区成城6、TEL 03-3483-1960)が創業30年を迎えた。これを記念して同店直営店などの一部でアニバーサリー製品も先行販売している。

創業30年記念製品

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 1983(昭和58)年4月にオープンした同店。創業者の一人である相談役の坂出富美子さんは「経済的な繁栄を謳歌(おうか)していた当時の日本社会の中で、科学や薬品に頼るばかりの生活を見直し、伝統的に人々が使い続けてきた植物であるハーブという素材で病気の予防を図りつつ、生活を楽しく豊かにしたい、という気持ちで始めた」と開店の経緯を話す。食品や化粧品、クラフト(ポプリ)、園芸など、ハーブの「素材としての展開の多様さや面白さ」にも着目し、ハーブをトータルに扱うショップにした。当時は国内にハーブに関する資料もほとんどなく、流通網もなかったため、独自に入手方法のルートをつくり上げ苗の生産まで「全てが手探りのスタートだった」と、感慨深げに当時を振り返る。

 1997年に取扱店2000店を超え、現在は北海道から沖縄まで全国42の直営店を開き、従業員は200人を数える。売上高は14億に達する(2011年)。食品、アロマセラピー、化粧品を3つの柱とした商品の開発と小売り・通信販売、卸売り、ハーブの輸出入業務に加え、「使い方の普及活動の一環」として同店2階のサロンと全国で「ハーブスクール」なども開講、幅広い業務を展開している。

 創業30年を迎え、坂出智之社長は「これまで通り基本はこつこつ」としながらも「地域の特産品の掘り起こしやマッチング、国内外の生産者と消費者とのつながりを進めていく」と今後の経営について話す。「30年間の集大成」として、ナチュラルビューティーケアライン「De La Terre(ドゥ・ラ・テール)」を発売すると明かし、同製品は全身ケアのための各アイテムに合わせ、国内4カ所(北海道、長野、奈良、沖縄)に限定した植物原料を「独特の処方で製造している」とも。

 同記念シリーズ製品の本格的な販売開始は春以降だが、直営店の一部で先行発売している。

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