世田谷総合運動場陸上競技場（世田谷区大蔵4）で5月6日、小学生を対象にした「子どもかけっこクリニック＆記録会」が開催される。主催は世田谷区スポーツ振興財団（TEL 03-3417-2811）。

　指導にあたるのは、バルセロナオリンピック400メートルで入賞し、日本記録を持つ高野進さんと、日本ランニング振興機構の講師陣。高野さんは現在、さまざまな現場で指導者として活躍し、「かけっこ」を通した子ども向けの指導にも熱心に取り組んできた、日本陸上界の第一人者。同イベントは、日本の陸上競技のトップアスリートたちから直接「速く走るコツ」を学ぶことができる機会だ。

　クリニックでは、小学生を1、2年生、3、4年生、5、6年生の3つのグループに分け、3つのカリキュラムを30分ずつローテーションで学んでいく。まず、姿勢づくりや片足バランス、ウオークやスキップなどで走り方の基本を身に付け、弾む走りや挟む走りなどで走りの応用を学ぶ。さらに、腕振りやスタートの方法などコツを覚えて走りを完成させていく。

　クリニック後は、実際に公認の陸上競技会で使われている写真判定装置を使った50メートルの記録会を実施。フォロークリニックも行う。記録判定装置で自分がゴールする姿が撮影された写真は、記録証と共に参加者それぞれに贈呈する。

　文部科学省の行っている「子ども体力・運動能力テスト」では、1985（昭和60）年以降、子どもの体力・運動能力の低下が報告されている。今年で7年目を迎える同イベントも、子どもの体力・運動能力向上を目標に実施されてきた。「何よりの近道は楽しいと思ってもらうこと」とイベント担当者は話す。同イベントでも、普段は接することの少ない写真判定装置を使った記録撮影など、子どもに喜んでもらえる仕掛けを取り入れている。「走ることは運動の基礎。早い、遅い関係なく、走り方を覚えることで運動を楽しいと思ってもらえるようになれば」

　イベントは9時～12時30分。料金は1,500円。各グループ共に定員50人（応募多数の場合抽選）。4月14日までに要予約。