NHK技研が一般公開イベント-「スーパーハイビジョン」など最新研究37項目

昨年の公開イベントの様子(入り口)

昨年の公開イベントの様子(入り口)

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 世田谷・砧のNHK放送技術研究所(世田谷区砧1、TEL 03-5494-1125)が5月30日から6月2日、一般公開イベントを開催する。

昨年の公開イベントの様子(展示コーナー)

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 同研究所は、日本でラジオ放送が始まった5年後の1930(昭和5)年に設立されて以来、放送技術全般にわたる日本で唯一の研究所として、放送の進歩発展に関わる調査・研究を基礎から応用まで一貫して取り組んできた。同ビルは2002年3月に完成、「実験スタジオ」「ISDB実験室」「音響無響室」など、放送・通信・コンピューター融合時代の研究内容の高度化に対応できる研究環境を備えており、1万6000平方メートルの敷地に地上14階・地下2階の高層棟と地上6階・地下2階の中層棟が建つ。

 毎年5月に研究成果を地域や一般へ向けて公開する同イベントは、今年で67回を数える。昨年の総来場者数は1万9722人で、毎年平均して2万人近い人出がある。今年のテーマは「期待、見たい、感じたい」。「目玉」は最新の研究成果37項目の展示で、2016年に実用化試験放送の開始を目指して研究開発を進めている「スーパーハイビジョン」(ハイビジョンの16倍の超高精細映像と22.2マルチチャンネル3次元音響)、放送とインターネットを連携させてさまざまな放送サービスを実現する「ハイブリッドキャスト」、 特別な眼鏡不要で、実物を目で見るときのような自然な立体映像を見ることができる「インテグラル立体テレビ」、日本語を手話に翻訳してコンピューターグラフィックス(CG)で表現する「手話CG技術」、地図などの2次元情報や美術品などの3次元情報を触覚や力覚で伝える技術「触覚ディスプレー」「力覚提示装置」など。主な展示について分かりやすく解説するガイドツアーも(6月1日・2日のみ。手話付きガイドツアーは全期間中1日2回実施)。

 ほかに、「スーパーハイビジョンシアター」では昨年のロンドンオリンピックで活躍した日本人選手を中心にしたダイジェストとリオのカーニバルを3300万画素の高精細な映像と22.2マルチチャンネルの大迫力の音響で楽しむことができる。「講演」や「研究発表」、全て回るとプレゼントがもらえる「スタンプラリー」、小学生以上の子どもを対象とした「工作体験」で「ふしぎバネでんわ」を作るイベントも。

 開催時間は10時~17時(入場は終了の30分前まで)。入場無料。駐車場使用不可。6月1日・2日の週末のみ、成城学園前駅南口より臨時直行バスを運行する。

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