世田谷の桜新町に「Wood Stone’s Cafe」(世田谷区弦巻3、TEL 03-3425-7407)が開店して間もなく3カ月がたつ。
以前、ひきたてのコーヒーを提供する喫茶「cafeichi」が営業していた同所。2012年12月に同店が閉店した後、オーナーが代替わりし、店内を一新して営業を始めた。
新オーナーの石田雄さんは、バンド活動をしながら15年にわたって調理や接客の仕事の経験を積んできた。勤めていたホテルが閉館するタイミングで、もともと知り合いだった「cafeichi」の元オーナーから声が掛かり、これまでの経験を形にしてみたい、と飲食業に本腰を入れる決意をした。
バンドマンのオーナーの店らしく、店内にはスピーカー2台と低音サブウーファーを設置。音楽と照明のバランスが醸し出す雰囲気を大切にしている。それでも、「基本的にはカフェでは食事を楽しんでほしいので、余計なものは置かない」というのがモットー。これまで設置されていた、雑貨や本などは取り払い、テーブルとカウンター席に合わせて14人ほどが座れる空間がつくられている。通りすがりの客も入って来やすいように、外から見て一目で何の店か分かるようにしているという。
同店の特徴は、ランチのボリューム。「カフェのランチというと、量が少ないイメージで特に男性には敬遠される傾向があったが、それを一新したかった」と話す石田さん。チキンカレー(850円)や日替わりパスタ(780円)のほか、数日間煮込んだ牛筋を使ったデミグラスオムライス(1,050円)など、物足りなさを感じさせることのない食事を提供する。
お酒も楽しめる店として夜の展開も充実させていきたいという石田さん。開店時には料理に合うさっぱりしたテイストのカールスバーグの生ビールを用意した。今後は客の要望に応えながらお酒のラインアップも増やしていきたいと意気込む。「一人で営業している店ならではの柔軟さを生かしてお客さんといっしょに店づくりをしていきたい」
開店時間は、平日11時30分~15時、18時30分~24時、日曜12時~20時。