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用賀の「糸紡ぎカフェ」が綿摘み体験会-渡良瀬エコビレッジの和綿畑で

過去の綿摘みワークショップの様子

過去の綿摘みワークショップの様子

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 用賀中町通りにある糸紡ぎカフェ「Tokyo Cotton Village(トウキョウコットンビレッジ)」(世田谷区用賀4、TEL 03-5491-5650)は9月8日、「渡良瀬エコビレッジ」(栃木県栃木市)の和綿畑で栽培した綿摘みワークショップを開催する。

同カフェ店主の冨澤拓也さん(店内・織り機の前で)

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 昨年11月に開店した同店は、長く音楽・広告業界に携わってきた冨澤拓也さんが経営する。2007年に仕事を通じて現代では触れる機会が少なくなった日本古来のオーガニックコットン(和綿)と出合い、もっと身近に触れて感じることができる活動「Tokyo Cotton Village」を開始。2009年から循環型農業を実現する農家でNPO法人の「渡良瀬エコビレッジ」敷地内和綿畑で栽培に着手後、収穫した綿から糸紡ぎ、染色、機織りまでを体験できる活動拠点として同店をオープンさせた。

 「ロックといえばTシャツ、Tシャツといえばコットンでしょ」と冨澤さん。「そのコットンの国内自給率が0%ということにまず衝撃を受け、育った環境によって肌合いも違うという特性を知り、和綿を無くしてはいけないと考えた」と、同活動開始のきっかけを明かす。

 開店以来、「糸紡ぎカフェ」として数多くのメディアで取り上げられている同店は、基本的に「わいわい騒ぐよりも黙々と糸を紡ぐ場と化している」。冨澤さんは「糸を紡いでいる時間はひたすら、ゆっくり、何かを考えている。何かをじっくり考える時間を持つと豊かさの概念が変わる」と話す。

 店舗面積約13坪で「内装施工は全て手作りで4カ月半をかけた」という店内に、カウンター8席、テーブル席2席を置く。コーヒー(500円)やビール(700円~)、無農薬玄米おにぎりセット(600円)など、飲料を中心とした約15種類のメニューから最低1品注文をすれば誰でも無料で糸紡ぎを体験できる。「コマ」などの道具一式はあらかじめ用意されており、来店のたびに作業を進めるというシステム。店内には壁一面を利用した「コマのキープ棚」があり、すでに150ほどの常連客のコマが置かれ、中には小学生のコマも。

 今年初の綿摘みワークショップは、同店開店後初の開催となる。活動メンバーらが5月の種まき以来手入れを続け青々と茂った和綿畑で、綿花や蕾(つぼみ)、はじけたコットンボールに実際に触れることができる貴重な機会。冨澤さんは「地域の皆さんと共に楽しめたら」と参加を呼び掛ける。

 同ワークショップは12月までに全5回の開催を予定。詳細の問い合わせや参加申し込み方法については同店サイトで確認できる。

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