世田谷・岡本の松本記念音楽迎賓館(世田谷区岡本2、TEL 03-3709-5951)で10月19日、宝塚歌劇団OGによる東日本大震災被災地支援チャリティーコンサート「彩をとどけよう」が開催される。
企画したのは同区岡本在住で元タカラジェンヌの登坂倫子(とさかのりこ)さん。宝塚歌劇団70期生として入団し、「乙原愛」として9年間星組で活躍した後に渡米しハリウッドの演劇学校を卒業。2005年の帰国後、演劇スタジオ「sutudio unseen」(目黒区駒場)を開校し、ステラ・アドラーの演劇理論にのっとったレッスンを行っている。
登坂さんは2011年の東日本大震災以降、自身の子どもが通っていた同区立砧南小学校(鎌田)のPTAや地域団体を通じたランドセルの寄贈など、さまざまな支援活動を行ってきた。「歌の持つ力」を再認識したことをきっかけに自身が学んだ「ボイスワーク」を使って被災地の支援をしたいと考えたという。登坂さんの思いに共感した地域の仲間や、これまでにも同チャリティコンサート開催へ音楽ホールを提供している松本記念音楽迎賓館の協力を得て、実現にこぎ着けた。
今回のコンサートには、宝塚時代の同期生、中野万智子(=雪組・風見玲央)さんと森内弓嘉刈(=花組・草の芽もゆ)さんもゲスト出演。宝塚主題歌「すみれの花咲く頃」や「夢見るレビュー」など多くの人に知られるミュージカル曲を披露する予定。
コンサートの収益金は、今年4月「ふんばろう みんなの創造空間プロジェクト」が岩手県大船渡市に開設したアート発信スタジオ「来渡ハウス」へ全額寄付し、11月23日・24日に同スタジオで開くイベント「色とヴォイスの彩り」の運営資金となる。
コンサートは昼の部(15時~)と夜の部(18時30分~)の2部制。定員は各回50人。チャリティーチケット料金は1,500円。詳細は松本記念音楽迎賓館サイト「演奏会、講演会等情報」ページで確認できる。