世田谷区の「商店街振興組合上野毛商和会」が主催する「上野毛あっぱれ!to the future プロジェクト」は12月21日、京都大学の小出裕章助教を講師に招きセミナーを開く。
今回で通算8回を数える同プロジェクトのセミナーは、同会青年部が中心となり「地域住民との交流を深め、街を活性化する」ことを目的に企画。「普段なかなか知ることが難しい話を題材に、各界を代表する講師を招き、現実がどうなっているのか、どうやって危険回避するのかなどについて話してもらうことで、正しい情報を得て明日を切り開き真実を見極める力の一助となる」ことをコンセプトに開く。6月からスタートし、「社会」「食」「医療」を核に、これまでに子育て、家庭、教育、歴史、遺伝子組み換え食品、薬害、がん治療、歯科治療、自然食など、各回多岐にわたるテーマを取り上げてきた。
今回の講師は、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん。東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、テレビ、ラジオ、雑誌などの各メディアで取材を受けている小出さんが、「今を生き、明日を生きるために~原発の現状と、私たちの未来~」をトークテーマに掲げ、「現在の日本にとって最大の懸念事項である原発問題について、正しい現状と対策を知る機会とすることで、大切な健康と命を守り、今後の生活に資する」ことを目的に講義を展開する。
「何事もまずは正しい情報を得て考えてみることが大切」と、同会青年部の兼益宏行さん。「一見、商売と関係無いようなイベントだが、この様な社会的に意義のあるセミナーを開くことで、これまで上野毛の街と縁が無かった人々にも足を運んでもらい、さまざまなお店に親しんでもらうきっかけとなれば」と話す。同セミナーの企画・運営・実務・協力支援は総合シンクタンク「地域情報計画研究所」(世田谷区世田谷)。
開催時間は19時15分~21時45分。参加無料(要申し込み、先着順)。定員約200人。セミナーの詳細や今後開催するセミナーのスケジュールについてはサイトで確認できる。