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被災地の子どもたちに手作りノートを-玉川台のクラフト雑貨店が発案

手作り製本したノートには子どもたちからのメッセージをしおりにして添える

手作り製本したノートには子どもたちからのメッセージをしおりにして添える

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 クラフト雑貨ショップ「たぷたらたん」(世田谷区玉川台2、TEL 03-6913-6551)で4月20日、被災地の子どもたちに「メッセージ付きノートを贈ろう!プロジェクト」が始まった。同工房を運営する小山弓子さんと夫の博久さんが発案した。

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 東日本大震災以来、被災地のためにできることを考えた結果、手作りのノートを子どもたちに贈りたいと思い立った2人。博久さんが経営する会社とつながりのある印刷所から紙を入手し、クラフトの得意な弓子さんが製本作業を行い、1,000冊を作ろうと企画した。

 趣旨に賛同した地元主婦の写真同好会「Eye of Mothers(EOM)」が地域の母親たちに声を掛け、ボランティアとして平日午前中を中心に毎日4~5人が工房に集まり製本作業を行っている。目打ちで穴を開け針と糸でとじて製本、裁断、表紙を飾る作業を行い、1週間で約100冊が完成した。ノートはA5 版で無地と横書きの2種があり、横書きノートのけい線は、「we are all one」という極小フォントで構成されている。

 博久さんは「機械で製本したノートを寄付することもできると思うが、私たちは思いを込めて手作りで作りたいと思った。賛同してくれたボランティアの人たちも気持ちを込めて1針1針縫ってノートを作ってくれている」と話す。「we are all one」のメッセージについては、「頑張って、ではなく、私たちはみんな一つだよというメッセージに、被災した皆さまの心に寄り添いたいという思いを込めた」とも。

 できあがったノートには、手作りのしおりとしてメッセージカードを添えることにしており、4月29日の二子玉川商店街組合主催の「青空アート&マート」で「ふれあい広場」にブースを出店する。EOMの小林直子さんは「一人でも多くのお子さんからメッセージカードを頂きたい。ぜひ足を運んで、被災地の子どもたちへのメッセージをお願いできれば」と参加を呼びかけている。

 5月末までに1,000冊を作り、被災地へ届ける予定。その後も継続して贈ることを計画しているという。

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