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玉川高島屋「たまがわ深海大図鑑展」‐駿河湾から「捕れたて」深海生物も

「どきどきわくわく深海タッチプール」で顔を出す生きたオオグソクムシ

「どきどきわくわく深海タッチプール」で顔を出す生きたオオグソクムシ

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 玉川高島屋S・C(世田谷区玉川3、TEL 03-3709-2222)の西館1階アレーナホールで4月23日、「たまがわ深海大図鑑展」が始まった。

体長5メートルの「ダイオウイカのカラー魚拓」

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 同展を監修するのは沼津港深海水族館の石垣幸二館長。世界各国の水族館、博物館、大学などへ希少な海洋生物を納入する「ブルーコーナー」社を2000年に設立した石垣さんは、その手腕から「海の手配師」と呼ばれ、活動はドキュメンタリー番組などでも取り上げられている。

 一般的に200メートル以深の海で生息する「深海生物」は、「光が届かず、暗く冷たい環境に加えとてつもない水圧にも適応し、たくましく生き抜いている存在」と石垣さん。「『見て・触って・学んで』ちょっと不思議な深海探検!」と題する同展では、「ふれあいゾーン」「生体ゾーン」「深海図鑑ゾーン」「シアターゾーン」「深海写真ゾーン」など7つのブースに分け、昨年からのダイオウイカなどを発端とする「深海ブーム」への関心に応える。

 「深海図鑑ゾーン」にはダイオウグソクムシやイガグリガニなど8点のはく製、メンダコ、キホウボウ、ショウジョウエビなど約60本の標本を展示するほか、全長約5メートルのダイオウイカの生前の体色を詳細に再現した「ダイオウイカのカラー魚拓」(彩色魚拓家 山本龍香さん所蔵)も。

 「生体ゾーン」には、「日本一深い湾」駿河湾から、数日前に「引き揚げたばかり」のヌタウナギ、サギフエなど深海生物約10種を展示。同生物の捕獲と期間中の生育管理を担うブルーコーナー社の平松健次さんは、「体が細く、足先にまで内臓が詰まっている『ヤマトトックリウミグモ』君や、集団になって縦に泳ぐ『サギフエ』君などユニークな深海生物を展示できた。中でも、『チゴダラ』君の生きたままの展示はとても珍しく、この奇跡をぜひたくさんの方に見に来てほしい」と話す。

 「ふれあいゾーン」には「どきどきわくわく深海タッチプール」を設置し、生きたオオグソクムシやヤマトトックリウミグモ、タカアシガニ、ナノカザメに触れることができる(1日4回、各50人)。

 同S・Cでは期間中、「海底サブレ」(ビゴの店『オ・プティ・フリアンディーズ』、5枚入り486円)や「グッちゃんの深海体験プリかま」(鈴廣かまぼこ、1,512円)など同展とコラボレーションした商品を販売するほか、館内参加店では入場券半券の提示でさまざまなサービスの提供も。

 開催時間は10時~20時(最終日は18時まで 最終入場は閉場の30分前まで)。入場料は大人=600円、小人=400円(3歳~小学生)、3歳未満無料。5月6日まで。

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