世田谷区立二子玉川公園(世田谷区玉川1)で1月7日、「園内七草ガイドウォークと七草がゆをたのしむ会」が開かれる。
2013年4月に先行開園し、昨年4月4日に拡張部分約2ヘクタールの供用が始まった同園。3階建てのビジターセンター、イベント用ステージを備えた芝生広場、砂場や複合遊具などを設置する「遊具の遊び場」、里山、富士見台、「帰真園」(日本庭園)、区民らが植樹した約1400本の苗木が育つ「世田谷いのちの森」、斜面を生かした滑り台や木製遊具がある「みどりの遊び場」、ボール遊びができる「子ども広場」のほか、多摩川河川敷へとつながる眺望広場付近にはカフェ(スターバックスコーヒー二子玉川公園店)があり、周辺住民の憩いの場として定着しつつある。
「住民参加」を掲げる同園は、公園づくりからその後の管理・運営を行政と共に担うボランティアグループによる「公園サポーター制度」を採用。同イベントは、「子どもたちが自発的に遊び方や生きる力を身につけられるような見守り」をテーマに活動する「こどもグループ」が企画した。
当日は、同園ビジターセンターのスタッフから「春の七草」についての解説や「七草がゆ」の由来を聞いた後、同園内で野草を観察する。「春の七草のうち何種類が公園内に自生するかは当日のお楽しみ」と同園ビジターセンターの小高英之さん。散策後は、園内の「かまどベンチ」で作る「七草がゆ」で無病息災と一年の無事を祈願し「心も体も温まる一年の始まりを楽しむ」。
「かまどベンチ」は、平常時はベンチとして利用し、災害などの緊急時には座面を外すことで炊き出し用の「かまど」として使用するもので、同園には8基(かまど16個分)が備えられている。震災時の利用を設計段階から考慮した区内初の同公園は、「震災時の活動拠点」として災害用井戸1基、災害用マンホールトイレ48基、ソーラー照明灯6基、ソーラー避難誘導塔1基を整備する。震災発生直後は避難や集合場所として1万人を収容し、エントランス広場や子ども広場、草広場は仮設住宅約130戸を建設するためのスペースとして想定されている。
小高さんは「たくさんの子どもたちや親子に参加してほしい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は10時30分~12時。参加無料。定員は当日先着30人。小学生未満は要保護者同伴。