玉川高島屋S・C(世田谷区玉川3)は2015年春のリニューアルとして2月から4月にかけ、約25の店舗を新規・改装オープンする。
スペシャリティーコーヒー店「COUTUME(クチューム)」メニューの「V60ハンドドリップ」
同S・Cは昨秋から、館内のバリアフリー化やタクシー・シャトルバスの待合室設置、外観イメージの一新など、ハード面での施設機能拡充を図ってきた。同S・Cの核テナントである百貨店「玉川タカシマヤ」も 2015 年春までに全館規模でのリニューアルを進める予定で、 昨秋に第 1弾として婦人雑貨・婦人服フロア(1~3階)の改装を行い、自主編集(同店独自のセレクトショップ)売り場の拡充、メーキャップゾーンの強化、情報発信スペースの新設(1階、3階)を展開している。
今春のリニューアルでは「ソフト面も充実させる」と同S・C宣伝担当者。そのため、衣料、雑貨、カフェ、サービスなど、さまざまな業態を追加。ハードとソフトの両面のリニューアルを通じて、1969(昭和44)年の開業当初からのコンセプトである「ワンストップ・ショッピング」機能の強化を図る。4月下旬の東地区再開発事業の第二期開業を見据え、「二子玉川西地区でも進化を続け、多様で多彩なシーンで楽しんでいただけるS・Cを目指す」という。
注目のニューオープンには、フランス・パリ発のスペシャリティーコーヒー店「COUTUME(クチューム)」を挙げる。「成熟したカフェ文化を持つパリで、『いま一番おいしいコーヒーが飲めるカフェ』と称され、こだわり抜いたコーヒー(13種)やフード(軽食5種、焼き菓子約5種、スイーツ約10種)を提供する」と同店を運営するベイクルーズ(渋谷区)の飲食ブランド広報・武田春香さん。青山店、ディアモール大阪店に続く二子玉川店では「ワンランク上のクチューム」として差別化を図り、「プレミアムな豆を使用したコーヒーや同店オリジナルのフードメニュー」の販売を行う。
同カフェは2月11日オープン、本館1階で店舗面積は約30坪、席数は42席。「オープン特典」として同11日から13日まで、2013年のフランスバリスタ選手権2位に輝いたバリスタが来店し、コーヒーサーブ風景を披露するという。ほかに、コーヒーを注文した客に3種類のコーヒーテイスティングチケットやシングルオリジンコーヒー豆(先着50人)の進呈など(同15日まで)。
このほか、3月上旬までの新規オープンは、セレクトショップ「A.P.C.(アー・ペー・セー)」(2月7日、南館1階)、化粧品「LAUREL(ローレル)」(同25日、南館4階)、靴店「TOMS(トムス)」(3月4日、本館2階)、ファッションコンセプトストア「NEMIKA(ネミカ)」(同4日、南館1階))の4店。
改装・移転オープンは、「ヘルシーワン」(2月15日、南館4階)、「キャスキッドソン」(同21日、南館地下1階)、「ケイト・スペード ニューヨーク」(同28日、南館1階)、「つばめグリル」(3月1日、本館1階)の4店。