世田谷区たまがわ花火大会実行委員会と世田谷区は5月26日、例年8月に開催している「世田谷区たまがわ花火大会」の開催を今年は断念すると正式に発表した。
多くの区民にとって夏の風物詩であり世田谷区の一大イベントであることから、東日本大震災に伴う影響を考え、関係団体や関係機関などと開催の可能性を慎重に検討してきたが、安全確保を理由に今年の開催を見送った。
休止の理由については、今夏は厳しい節電が求められているため、来場者の交通手段である鉄道などの増発が難しい状況であり、来場者の来場・帰宅時に大きな混乱を招くことが予想され安全確保が困難になることと、震災による影響により、関係機関から被災地への派遣などが長期化することが見込まれ、会場や駅周辺の雑踏警備に対し万全な態勢を整えることができないことの2点を挙げる。
花火大会翌日に開催していた「多摩川クリーン作戦」についても本年度は休止する。