二子玉川に多目的音楽ホール「KIWA」-音響会社が企画・運営

自然の素材を多く活用し音響のプロが設計したホール

自然の素材を多く活用し音響のプロが設計したホール

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 二子玉川に多目的音楽ホール「KIWA」(世田谷区玉川3、TEL 03-6805-7948)がオープンして1カ月がたった。運営はオアシス(川崎市宮前区)。収容人数は、ホール内にテーブルを置いた場合は約40人、椅子席のみでは最大100人。

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 コンサート会場の音響設備の設営などを専門とする同社。8年前に、アーティストと密着した音楽作りをしたいと、本社にレコーディングも練習もできる音楽スタジオを作った。次は、「演奏できる場を」と構想していたが、創立15周年の節目となり4月28日に同ホールを開いた。

 ホールの場所は、もともと若者向けのライブハウスだったが、木目調の椅子、けい藻土を使った壁、客席のひな壇はヒノキを使うなど改装し、落ち着いた音楽を演奏できる場にした。音響効果を高めるため、天井やステージに木製のタイルやパネルなどを設置し、「奏者も観客も、長時間いても心地よく感じられる空間を目指した」という。

 ホール名の「KIWA」は、二子玉川が東京の「際(きわ)」にあることと、オーナーと親交の深いサックスプレーヤー清水靖晃さんの曲「Kiwa」に由来するという。ステージにはグランドピアノも常設し、アコースティック、ジャズ、フュージョン、ポップスなど幅広い音楽の演奏が可能。サラウンド(立体音響)や録音、動画配信システムなどのニーズにも対応する。

 併設するロビーはホールと分離し、演奏と歓談が同時にできる。ロビーにはドリンクカウンターを備え、専属のバーテンダーがアルコールなどのほか、演奏するミュージシャンの印象に合わせたオリジナルカクテルを提供する。

 チーフマネジャーの後藤さんは「現在、週末夜のコンサート利用が多いが、今後は地元の方々にこのような場があることが浸透して、音楽だけでなくワークショップや発表会、ダンスやカルチャースクール、パーティーやシアターなど多目的ホールとしても使ってもらえれば」と話す。将来的にはパブリックビューイングの場として開放することも検討しているという。

 今後の演奏スケジュールなどはホームページで確認できる。

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