4月24日に開業した二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット(世田谷区玉川1)は開業イベント実施期間の約2週間で約3億円を売り上げ、二子玉川駅の乗降客数も対前年126パーセントを記録するなど、街全体の活況をけん引した。
「二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット」中央広場の様子(4月29日)
「テラスマーケット」は、1982(昭和57)年以来30年以上にわたり進められた二子玉川東エリアの市街地再開発事業の第2期事業により開業。「二子玉川 蔦屋家電」、シネマコンプレックス「109シネマズ二子玉川」など17店から成るオープンモール型の商業施設。
同施設は開業を記念し4月24日から約2週間、街全体で来街・来店の人々が楽しめるような「回遊性の高いイベント」を企画し、日本の伝統的な地域行事である「縁日」をテーマにワークショップやライブパフォーマンス、テントシアターでのアニメーション作品の上映などを行った。
東急電鉄と東急不動産によると、同施設の期間中(4月24日~5月6日)の総売上高は約3億円で「好調な滑り出し」。2011年3月に開業した第1期事業(「タウンフロント」「リバーフロント」「ステーションマーケット」の3館合わせ159店舗)においても、5月4日には開業以来最高の来館者数10万9000人を記録し、同期間における売上高は対前年127%となった。また、二子玉川駅の乗降客数も対前年126%となり、二子玉川の街が「これまでにない活況を呈した」と評した。
同S.C.隣西側に位置する「FUTAKOTAMAGAWA rise Dogwood Plaza」(41店舗)の期間中の総売上高は対前年比3割増、来館者数も2割強の増加。同施設営業担当者によると、各テナントからは、シネマコンプレックスなど夜まで営業する長時間滞在型の新商業施設の開業により「夕方以降20時~21時まで館内が来店客でにぎわうようになった」との声が寄せられているという。
駅前通り向かいの「玉川高島屋S・C」(玉川3)は、期間中の売上高・来館者数は「非公表」とするが、「ライズ開業による二子玉川駅の乗降客の増加や当S・CのGW集客イベントなどの相乗効果により、売上、客数とも昨年を上回っている」(同S・C担当者)。
また、4月29日に開催された恒例「花みず木フェスティバル」へは約8000人(兵庫島公園メーン会場=5000人、二子玉川公園第2会場=3000人)が来場。昨年はメーン会場のみの開催で約5000人が訪れており、今年規模を拡大した第2会場への来場で大幅に増加した。
同フェスティバルと連動して開催された「二子玉川商店街 青空アート&マート花みず木2015」へは約3500人が訪れ、昨年の1.4倍だった。同日は、昨年7月に整備された多摩川河川敷の歩道「岸辺の散策路」(全長約800メートル)のほか二子玉川駅周辺の全9カ所でもさまざまなイベントが実施され、エリア全体を盛り上げた。