二子玉川のまちづくり団体「二子玉川エリアマネジメンツ」は6月18日と26日、野川(世田谷区兵庫島河川公園)の階段護岸の除草・清掃活動を実施する。
「二子玉川エリアマネジメンツ」は2015年4月10日に発足した二子玉川(世田谷区玉川1~4丁目および周辺エリア)における持続的なまちづくり活動を進めるエリアマネジメント団体。構成会員は、玉川町会、東神開発、東京急行電鉄。世田谷区がアドバイザーとして参画している。
同団体は「二子玉川の最大の自然資産」である多摩川が、「住まう人・訪れる人・働く人にとってさらに魅力的なまちとなるためのまちづくり活動の拠点」となることを目指し、「新しく上質な」河川敷のライフスタイルを提起する「水辺空間まちづくりプロジェクト」を掲げ、さまざまな社会実験を進めている。
同プロジェクトの一環として今年3月にスタートした「かわのまちアクション」は、同団体の公益還元プログラムとなる「河川敷体験事業」の位置付けで実施。第1回「マルタウグイ産卵環境づくり」に続き、今回は「野川階段護岸 復活大作戦」を行う。
兵庫島河川公園内の野川の階段護岸は、地元の小学生らが授業などで水辺観察活動を行う際に利用しているが、現在その一帯のほとんどが泥や雑草に覆われ、見通しが悪く利用が危険な箇所となっている。そこで、水辺活動のシーズン前に、NPO法人せたがや水辺デザインネットワークと連携し、同NPO理事で河川専門家の中西修一さんを迎えて、多摩川や野川の水辺植生の概要や除草非対象植物などについての解説を聞きながら、同所の除草・土砂の除去、階段護岸の洗い流しを行い、環境の整備をする。
作業終了後には「水辺でごはんの会」を開き、参加者と多摩川の水辺環境や二子玉川ならではのまちづくりなどについて語り合うという。メニューは、地元の農家とベーカリーの素材を使ったサンドイッチのほか、熊本産スイカや梅ジュースなどを用意。熊本地震の災害復興支援も兼ねる。
中西さんは「階段護岸の上にたまった土砂と生い茂った草は、子どもたちの水辺へのアクセスの障害となっている一方で、水辺の緑は生き物のすみかとしての大切な役割もある。皆で観察し話し合いながら作業を進めていきたい」と話す。同団体の中村輝之理事は「二子玉川の水辺を子どもたちにも安心安全な環境に整備する活動。保護者の方々にも体験していただき、楽しい思い出づくりをしてもらえたら」と参加を呼び掛ける。
両日とも9時30分集合、10時~13時30分実施。参加費は2,000円(見学・付き添いは500円)。要事前申し込み。雨天中止。