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二子玉川の水辺でキッチンカー社会実験 まちづくり団体、初の行政連携で

会場の様子(イメージ)

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 二子玉川のまちづくり団体「二子玉川エリアマネジメンツ」は11月12日より、多摩川河川敷の二子玉川兵庫島公園(世田谷区玉川3)で「水辺キッチンカープロジェクト」を実施する。

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 2015年4月に設立された同団体。これまでに「花みず木フェスティバル」の第3会場(多摩川河川敷)の運営、夏至に合わせた「国際ヨガデー」(兵庫島公園)を開催したほか、公益還元活動「かわのまちアクション」でマルタウグイの産卵所づくり、野川親水護岸の清掃活動などを行ってきた。

 国内では先進的事例である住民参画のエリアマネジメント団体で、地域(世田谷区玉川1~4丁目)の世帯の過半数が加入する玉川町会、玉川高島屋S・Cを運営する東神開発、東京急行電鉄の3者で構成されており、世田谷区もアドバイザーとして関わる。

 設立以来、自主財源を生み出す事業で収益を上げ、地域に還元する「持続的な仕組みづくり」を目指してきたが、その本格稼働となる第一歩を踏み出す形。公益還元に向けた収益事業となり得るかの検証を行う。

 同プロジェクトは初の行政(世田谷区)連携プロジェクトでもある。世田谷公園でほぼ同時期に行われる「移動販売車の誘致に関する社会実験」の二子玉川水辺版。世田谷公園では世田谷区が実施・検証主体であるのに対し、二子玉川ではこれまでさまざまな水辺空間活用のまちづくりプロジェクトを推進してきた実績を踏まえ、同団体が役を担うという。イベント期間中には利用者へのアンケート調査を行い、同プロジェクトの継続実施の可否や今後のさらなる展開の可能性を検証する。

 二子玉川では、同エリア「最大の自然資産」である多摩川とその水辺の公共空間としての活用利便性と魅力の向上を目指す。自然河川である多摩川は、河川法に基づくさまざまな規制がある中で、世田谷区が占有する区立兵庫島公園で、来場(園)者の利用に資するサービス提供を試み、街と水辺をつなぐ公共空間での新たな利用の可能性や付加価値の発見に向け具体的に取り組む。

 キッチンカーの運営には、毎週末神宮前の国連大学敷地内で青空マーケットを展開するNPO法人「Farmer’s Market Association」の協力を得る。二子玉川では12月4日までの毎週末、全8日間、3台~6台のさまざまなメニューのキッチンカーが営業・販売する(アルコールを除く)。

 同プロジェクト事務局の坪田哲司さんは「12日13日は天気も温暖で晴天との予報。まだまだ青空の下で水辺の心地いい空間を楽しめる季節。散歩がてら、家族で立ち寄っていただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は9時~16時。

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