砧公園の「一番気が早い梅」が開花-例年より大幅に遅れて春告げる

砧公園の「一番気が早い梅」の花(2月9日午前)

砧公園の「一番気が早い梅」の花(2月9日午前)

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 世田谷区の都立砧公園ファミリーパーク内の白梅が開花した。

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 同園は1957(昭和32)年に開園。園内には、公園東側に約50本、ファミリーパーク内に約15本の梅林がある。いずれも、「樹齢や樹種の詳細は不明」(砧公園サービスセンター)だが、毎年2月から3月にはさまざまな種類の梅の開花を楽しむ人々でにぎわう。

 中でも「この付近で毎年一番早く開花する」と写真愛好家などによく知られるのは、ファミリーパーク内の梅林から少し離れた場所にある一本の白梅。「昨年は1月7日に開花し、早い年には12月中に開花することもある」という。「今年は例年に比べて寒気が強く雨が少ないため」大幅に遅れての開花となった。寄り添うように隣に立つもう一本の梅や公園内の他の梅はいずれも堅い蕾(つぼみ)のまま。「見頃にはまだ時間がかかりそう」とがっかりした様子のカメラマンの姿も見られる。

 砧公園の西に位置する同区立「大蔵運動公園」(大蔵4)内テニスコート近くにも、白梅51本と紅梅22本の梅林がある。「例年は節分の頃には開花する」(砧公園管理事務所)が、こちらも開花はまだ見られない。

 梅の開花が大幅に遅れているのは砧公園近くの「瀬田フラワーランド(瀬田農業公園)」(瀬田5、TEL 03-3707-7881)も同じ。同園園芸員は「開花はあと2回ほど雨が降って、暖かくなってから。見頃は2月下旬以降になってしまうのでは」と話す。それでも、園内では「マンサク」「ロウバイ」「福寿草」などが開花を迎え、春の訪れの近さを告げている。

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