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世田谷美術館が9カ月ぶりにリオープン-フレンチ・カフェも新設

リニューアルした1階の企画展示室・15日まで無料観覧が可能

リニューアルした1階の企画展示室・15日まで無料観覧が可能

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 昨年7月1日より休館していた世田谷美術館(世田谷区砧公園1、TEL 03-3415-6011)が3月31日、リオープンした。

地下に新設された「カフェ・ボーシャン」

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 1986(昭和61)年に「ARS CUM NATURA AD SALUTEM CONSPIRAT(芸術と自然はひそかに協力して人間を健全にする)」をテーマに掲げ開館した同館。作品の管理上の点から館内空調設備の改修と耐震工事を行ったほか、床や壁の塗装のメンテナンス、バリアフリーの充実、授乳室の設置など来館者のための環境も整備した。

 再開を記念し、企画展「世田谷アーティスト・コロニー『白と黒の会』の仲間たち」を2階展示室で開催。昭和初期から世田谷に在住し、世田谷の文化を育み同館の設立に尽力した美術家たちの親睦会「白と黒の会」の交流を紹介する。

 地下「創作の広場」には、世田谷と縁の深い彫刻家・向井良吉さんの大型レリーフ「花と女性」(1969年制作)を新設。1999年に廃業した大阪市北区の旧「ホテルプラザ」ロビーから移設された同作品は、所有者の大塚家具(本社=東京都江東区有明)から寄贈を受けたもの。

 休館前は自動販売機などが設置されていた地下のオープンスペースには「カフェ・ボーシャン」が開店。そば粉のクレープ「ガレット」(730円~)やケーキ各種(380円~)にドリンク各種(350円~)、シードル(リンゴ果汁の発泡酒・800円)、ランチセットなどを取りそろえるほか、テークアウトにも対応する。

 1階ミュージアムショップには地域店とコラボレーションした新しい同館オリジナルグッズが登場。「SETABI」の文字が入った「TIK TOK」(用賀)製ハンドメードキャンディー(1袋=350円)、同館収蔵品であるアンリ・ルソー「フリュマンス・ビッシュの肖像」画をパッケージにした「カリス成城」(成城)のハーブティーなど。

 当日10時に開館した館内は、リオープンイベント「さくら祭」に参加する人々や、通常は1月に開催される「世田谷区民写真展」を観覧する人々でにぎわった。「カフェ・ボーシャン」のテラス席で愛犬と一緒に食事を楽しんでいた瀬田4丁目在住の松居さん夫婦は「カフェの新設でこれからますます利用が増えるが、犬を同伴可能なスペースがあるとさらにうれしい」と話していた。

 開館時間は10時~18時。月曜定休。ゴールデンウイーク(4月28日~5月6日)は無休。

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