成城で親子で学ぶ「こづかいゲーム」-ワークショップ形式で

銀行に貯金をする参加者(前回のワークショップでの様子)

銀行に貯金をする参加者(前回のワークショップでの様子)

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 世田谷区の成城ホール(世田谷区成城6)で1月19日、親子で学ぶ「こづかいゲーム」のワークショップが開催される。14日には玉川区民会館でも開催。主催はNPO法人くらしの経済サポートセンター(世田谷区南烏山6)。

前回のワークショップの様子

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 同ワークショップは、子どもが親からもらった「おこづかい」をやりくりしながら、自分の欲しいものを買ったり、貯金をしたりするシチュエーションを通して、お金の遣い方について考えるシミュレーションゲーム。子どもたちは実際に紙で作ったお金を用い、「おこづかい帳」に記入しながらゲームを進める。大人が店の店員や銀行員に扮(ふん)して対応するため、実際の社会でのやりとりに近い体験をすることができ、欲しいものを「買う、後で買う、買わない」という判断を自ら下し、お金に対する感覚を身に付けることが目的。

 ワークショップの後半では、参加した親向けにお金に関するミニセミナーも開催。実際に家庭でお小遣い制を導入するときの取り決めなど、ファイナンシャルプランナーが具体的に伝授する。ワークショップを主催する「くらしの経済サポートセンター」の大即富士子代表理事は、「お小遣いを渡している家庭は意外に少ない。大なり小なりいずれ直面する金銭の問題のためにも、家庭内でタブーにしてはいけない話題。お金のことを学ぶ環境の基礎作りとして、ぜひ親御さんに学んでほしい」と、親子そろってのセミナーを開催する理由を明かす。

 「くらし」に密着した経済に関する知識の向上と普及に取り組んできた「くらしの経済サポートセンター」。世田谷区と大田区を中心に、7年前から親子向けの同ワークショップを開催してきた。これまで1000組近い親子と接してきた、小学校教諭の免許も持つ大即さん。自らの家庭ではお小遣い制をとっていなかったが、「社会人になった息子の金遣いの荒さを見て驚いた」という。「必要な分だけを、都度渡していたせいで、子どもが自分自身でお金の遣い方を考えることをしなくなっていた」。その反省から、学校教育では教えられていないお金について、子どもたちも早いうちから学ぶ機会が必要と考えるようになったという。

 ゲームの中ではカレンダーの行事に沿って「おこづかい」を見直したり、使ったお金について振り返る時間なども設けられている。ワークショップ後には「おこづかい帳」もプレゼントされる。「自分で一生懸命考えて買ったものには愛着も湧く。お金を学ぶことは物を大切にする心にもつながっていく」と、大即さんはお金について学ぶことの大切さを語る。

 ワークショップは両日共に9時30分~11時30分。対象は幼稚(保育)園年長~小学生とその保護者。参加費は、親子1組800円(兄弟参加の場合は追加で500円)。

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