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二子玉川の住宅街に新業態「地域密着型」スターバックス-試験オープンで

「inspired by Starbucks 玉川3丁目店」外観

「inspired by Starbucks 玉川3丁目店」外観

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 二子玉川駅から徒歩10分の住宅街に「スターバックス コーヒー ジャパン」(品川区)の新業態店舗「inspired by Starbucks(インスパイアード バイ スターバックス)玉川3丁目店」(世田谷区玉川3、TEL 03-5797-2350)がトライアルオープンして3カ月がたった。

1杯ずつハンドドリップでいれるコーヒー

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 日本国内では1996年8月、1号店「銀座松屋通り店」を皮切りに今年中に1000店舗展開を見込む同社。今後のさらなる成長を見据え、新しいビジネスモデル模索の一環としてこれまで出店してこなかった住宅街立地における「市場ニーズの検証」を目的として、新業態店を4月19日に立ち上げた。

 コンセプトには「地域に溶け込んだカフェ」を掲げ、住宅街内の近隣住民を主なターゲットとする。「イタリアのバールのような、コーヒーとエスプレッソを中心に自然と生まれる日常のコミュニティー空間」を店づくりの核とする。同店ストアマネジャーの宮崎哲夫さん自ら全国のパートナー(スタッフ)から集めた「高い技術とコミュニケーション能力を持つ」バリスタ11人(男性7人、女性4人)が、他店舗とは異なるカジュアルなドレスコードで接客に当たり、一杯一杯手作りしたドリンクを提供することで「おもてなし」を実現する。

 店舗面積は約33坪で店内に35席、テラスに17席。「よりゆったりとしたレイアウト」で、店内は「バリスタの友人宅を訪れたような」イメージに基づき、通常店よりも高さが低いカウンターと対面式キッチンを採用。ハンドドリップやラテアートなど、バリスタのパフォーマンスを間近で楽しむことができる。入り口近くには地域のイベント情報などを共有する、壁一面を使った「インフォメーションボード」の設置も。

 「高品質なエスプレッソとコーヒーの提供」に特化し、国内では10台しかないというコーヒーマシン「クローバー(clover)」機を用意。フレンチプレスのように圧力を利用し、コーヒーを蒸らして味を引き出し、フィルターを介して一気にコーヒーを吸い込むことでろ過する同機は、短時間(約1分)で「1滴のロスもないコーヒーの抽出を実現し、香りと味を逃さない」(宮崎さん)という。同機で抽出したコーヒーは550円から。

 宮崎さんが「他のスターバックスとはまったく別のカフェとして考えてほしい」と話す通り、同店商品のラインアップや価格はユニークでオリジナル。「ハンドドリップコーヒー」(450円~)のほか「カフェラテ」(500円)など2種類のコーヒー豆から選ぶことができるエスプレッソ系ドリンク、「シェケラート」(500円)、「シェイクンオレンジラズベリー」(600円)、「エスプレッソジェリー&アイスクリーム」(650円)、フードは店内で焼き上げる「クロワッサン」(300円)や「アップルパイ With アイスクリーム」(500円)など。12時以降にはワインやビールなどのアルコールも提供する。

 開店から3カ月がたち、「常連のお客さまから写真を頂くなど、少しずつつながりが生まれて来た」と話す宮崎さん。7月25日には店内で親子向け音楽イベント「Summer Mama’s Live」を初開催し、「今後も地域向けのイベントを企画して行きたい」とも。

 営業時間は7時30分~22時。イベントの詳細については同店まで。

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