玉川高島屋写真館の通り向かいに洋服の仕立て直し専門店「SARTO（サルト）二子玉川店」（世田谷区玉川3、TEL 03-3708-0361）がオープンして1カ月が過ぎた。

同店外観

　7月4日に開店した同店は、仕立て直しの技術を元に新たなファッションを創造する「SARTO」（中央区）の3号店。同社は2000年に創業後、渋谷区神宮前の大手セレクトショップ内でリフォームを請け負い、2008年に専門店を原宿に独立出店、2009年に銀座店をオープンした。

　フランスのトップメゾンからナポリの総手縫いスーツまで「ハイブランド」と呼ばれる高級品の研究を重ねた同店のリフォームテーラー（仕立職人）が、一般的に「難易度が高い」と言われる修理・仕立て直しにも対応する「リペアショップ」。新店舗の店長には男性ファッション誌などで活躍するスタイリストの大西陽一さんが就任し、トレンドや各人の好みに合わせたパーソナル・スタイリングの提案や相談に応じるサービスが特徴。

　開店から1カ月がたち、「ご夫婦、ベビーカーでの子連れなどファミリーでの来店が目立つ」と大西さん。二子玉川エリアの商圏の将来性と同店コンセプトに合致する顧客層（40代～50代）が厚いことを同所への進出理由に挙げ、「バブル時代を体験した方々が所持する『お宝』的な洋服を、年齢によって変化した体のラインにフィットした服にリメークするオーダーが多い」と話す。

　店舗面積は約10坪。建物1階で通りに面した大きなガラス張りの入り口に、「イタリアの仕立て屋」をイメージした店内には大きな鏡とフィッティングコーナーが用意され、ゆったりと注文を聞ける造り。メニューは、パンツの裾上げ（800円～）やシルエット直し（4,000円～）、シャツの袖丈詰め（2,000円～）といった一般的な直しから、スーツやコートのサイズダウンやミリ単位のシルエット調整、毛皮のコートのリメークなどにも応じる。店内にはほかに同店のみで取り扱うバッグや雑貨も置く。

　「自分の体のサイズにフィットした服は着やせして見える」と大西さん。自分なりのスタイルを確立した世代へ「ダイエットよりサルト」と、来店を呼び掛ける。

営業時間は11時～19時30分（日曜・祝日は19時まで）。水曜定休。