小田急電鉄(新宿区)は9月24日、喜多見電車基地内(世田谷区喜多見9)と周辺施設に太陽電池パネルの設置工事を開始し、来年3月から「再生可能エネルギー固定価格買取制度」を活用した太陽光発電事業に初参入する。
同社は、国内の環境、資源・エネルギー情勢を踏まえ、再生可能エネルギーである太陽光を利用した発電事業に取り組むことで、今後の電力需要に対応するとともにCO2排出量を抑制し環境負荷低減にも貢献していくことを3月末に発表。
同事業では喜多見電車基地内の喜多見検車区・総合事務所屋上、研修センター屋根上などの未利用スペース約9200平方メートルの敷地に太陽電池パネル計2588枚を設置する。発電能力は590.2kW、1年間の発電量は約57万9000kWhで一般家庭の約160世帯分の年間電力供給量に相当する。
同日より設置場所の整地を開始、来年3月の運用開始を目指す。発電した電気は「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」による再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用して、東京電力に売電する予定。同設備による年間CO2排出削減量は約269トン。