世田谷区上野毛駅前交差点そばのサンドイッチ店「アンクルサムズ」(世田谷区上野毛3、TEL 03-3704-8578)で5月31日、若手の声優や演出家らが「アンクルサム朗読会」を開く。
1978(昭和53)年から60種類以上のサンドイッチとアメリカンビールなどの飲料を提供し続けてきた同店。アーリー・アメリカンスタイルの店内は、店主の木内さん夫妻がほぼ全てを手作りした創業当時のまま。2010年からは、落語家・林家はな平さんの落語会を偶数月に一度開催しており、「アーリー・アメリカンスタイルの老舗サンドイッチ店と、伝統芸能を担う若者の古典落語という『ミスマッチの中のマッチ』の試み」(店主の木内さん)が評判となり毎回盛況に。
今回の「朗読会」を主催するのはフリーランス声優の加賀谷幸子さんと「劇団仲間」所属の演出家・木内希さん。母校の演劇部の先輩後輩の関係で、「自らの技量やキャパシティーを磨いて広げ、ステップアップにつなげたい」という思いが一致。同店での初ライブを3月末に実現させ、今回で2回目となる。今後奇数月に一回開催していく予定。
15坪ほどの店内に最大25人の客席を用意する。今回のテーマは「グリム童話と女の機微」。約1時間の上演中に3本の作品を扱う予定。「毎回、動きがなく声だけで伝える『朗読』にできることにこだわって制作している」と加賀谷さん。公演では照明や音響による演出だけでなく、会場での来場者へのホスピタリティーにも気を配る。出演者やスタッフ約10人はいずれも20代~30代前半。加賀谷さんは「この朗読会をきっかけに、人と人とのつながりが生まれたら良いなと思っている」と話し、次回以降の公演キャストやスタッフも募集している。
上演時間は19時~20時。料金は1,000円(全席自由、1ドリンク付き)。立ち見を含め定員は25人ほど(予約優先)。