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世田谷・鎌田に在宅地域子育て拠点「きぬたまの家」-地元農家の野菜販売も

「きぬたまの家」スタッフのみなさんと利用者

「きぬたまの家」スタッフのみなさんと利用者

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 多摩川河川敷の原っぱで活動する「砧・多摩川あそび村」が新たに開所した「きぬたまの家」(世田谷区鎌田1、TEL 03-6447-9931)が6月18日、世田谷区が推進する在宅子育て支援の0歳~3歳未満対象「一時預かり(ほっとステイ)」サービスを始める。

室内の様子-利用者とスタッフ一緒に食卓を囲む

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 「砧・多摩川あそび村」は1999年に多摩川の自然を生かしたプレーパークづくりを目指して始まった「遊び場」で、同区の自然体験遊び場事業として地域で運営されている。活動開始から15年目を迎えた5月1日、「屋根のあるきぬたま」を同所から徒歩約3分の一軒家内に開設し、今年度から始まった同区の自主計画事業「家庭・地域における子育て支援の推進」による在宅での子育て支援サービスをスタートさせる。

 「きぬたまの家(うち)」は、同区内にある「空き家等(空き家、空室、空き部屋)を地域資源と捉え、地域貢献活用を目的とした相談窓口業務」を担う世田谷トラストまちづくり(北沢2)のマッチングにより実現。自身の子どもも「羽根木プレーパーク」(代沢4)に親しんでいたというオーナーが自宅を新築する際、「地域の子育て支援に自宅を生かしてほしい」と1階・2階部分を貸し出し、新たに誕生した「地域共生の場」だ。

 18日から受け入れを始める0歳~3歳未満対象の「一時預かり(ほっとステイ)」に先行して、開所日より実施している乳幼児の親子対象「おでかけひろば」は1カ月で延べ87組が利用。鎌田、岡本の砧地域以外にも狛江、上野毛、等々力などからの利用も多いという。同所のスタッフは保育士、幼稚園教諭経験者など、いずれも近隣在住。おでかけひろばリーダーの本城晴美さんは「『ありのままに自然に』がモットー。来た人がホッとできる場を提供したい」と話す。

 室内は建具制作や玩具や絵本の提供など、同団体がこれまでに培った地域ネットワークから寄せられた「支援の気持ち」の品が所狭しと並ぶ。備え付けのキッチンも利用でき、「みなで一緒に食卓を囲めるところもポイント」とスタッフで「キッチン担当」の和田貴子さん。6月からは毎週水曜日に地元(宇奈根)の農家「すずきファーム」から届いた採れたての野菜も販売し、その場で調理してお裾分けし合う姿も見られた。

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