成城商店街振興組合(世田谷区成城6)は現在、小田急線成城学園前駅北口を中心としたエリア一帯で昭和初期からの街の写真を各店に展示する「成城 街なか写真館」を開催している。
「成城 街なか写真館」展示の案内(31日、成城学園前駅付近)
同イベントは、以前より交流のある成城大学(成城6)経済学部の境新一ゼミの学生からの提案を受け、11月2日・3日に開かれる同大学祭の来場者に商店街へも回遊してもらい成城の街を楽しんでもらおうと企画した。企画発案者で同組合理事でもある川上敬子さんと加藤小百合さんは「住民の方はもちろん、かつて成城学園に通学していた人など、この街に縁のある人々に親子3代で楽しんでもらえ、全業種の加盟店が参加できるイベントにしたかった」と意図を明かす。
11月1日にリニューアルする同商店街のホームページの整備作業にあたり、成城の昔の街並み写真を集めていたことがきっかけとなり、「成城の街全体を一つの写真館に見立て、散歩がてらに街の移り変わりや歴史を知ってもらおうと思いついた」と加藤さん。今年6月、理事会に諮り、写真の募集を呼び掛けた。
集まった写真は約130枚で、年代は小田急線開通当時の1927(昭和2)年ごろから平成初期まで。全ての写真をB4サイズに拡大コピーし、A3の台紙に貼りラミネート加工したものを成城コルティと同商店街内29店舗の店内外に4~5枚ずつ飾っている。写真には、それぞれ撮影者や撮影場所などを明記し、できる限りかつての店舗と現在の姿を比較できるような写真を選んで展示しているという。
展示準備の作業中、スタッフの間でたくさんの思い出やエピソードが交わされ、「成城大学の学生たちと共有することで街の魅力を再発見した」と加藤さん。開戦直前の街を写した作品などもあり、「写真を見ながらその時代にタイムスリップしたような気分を楽しんでいただけたら」と呼び掛ける。
展示は11月5日まで(成城コルティのみ1日~3日まで)。