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二子玉川で「松本かつぢ」展-「くるくるクルミちゃん」原画など約30点

「アトリエ・アッティコ」入口

「アトリエ・アッティコ」入口

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 二子玉川の「アトリエ・アッティコ」(世田谷区瀬田1、TEL 03-3707-4536)で現在、昭和時代に活躍した少女漫画・叙情画の作家・松本かつぢ「kawaii展」が開かれている。

「松本かつぢ『kawaii』展」の様子

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 松本かつぢ(1904~1986年)は、少女漫画の先駆的作品である「くるくるクルミちゃん」の作者。1938(昭和34)年に連載が始まった同作品は、発表雑誌を替えながら35年もの長期に渡り、さまざまなグッズに使用されたことから「昭和のキャラクターグッズの元祖」とも評される。松本さんはかつて、アトリエを玉川4丁目に置いており、現在は松本さんの三女・宇津原充地栄(うつはら みちえ)さんが後を継ぎ、同所で「松本かつぢ資料館」を開いている。

 2002年に和田尚子さん・信弥さん夫婦が自宅の一角で始めた「アトリエ・アッティコ」は、二子玉川、等々力、自由が丘エリアの「静かな街並みのアートスペース」と題した「ART MAP」の発行に携わっていることから作成を通じて同館の存在を知った。初めて同所を訪れ原画を見た尚子さんは、幼いころに慣れ親しんだ絵に再会できた喜びと、作品の「線の一本一本の繊細さ」に衝撃を受け、「すっかりほれ込んでしまった」という。二子玉川に縁のある作家を「ぜひとも紹介したい」と、展覧会を企画した。

 「まずは地元の方に『松本かつぢ』を知ってほしい」と和田さん。約12畳のスペースに「くるくるクルミちゃん」を中心とした作品約30点を展示。ほかに原画のスクラップや雑誌「少女の友」の付録やキャラクターグッズを並べる。ポストカードやスタンプ、書籍などの販売も。

 11月24日にはギャラリートーク(13時~、16時~)、27日には13時~15時まで「くるみちゃんCAFE」と題し、カルトナージュのワークショップを開く。クルミちゃんの絵が描かれた丸箱「KurumiFrend」を作る(要予約、1,800円、茶菓子付き)。

 開館時間は13時~19時(最終日は17時まで)。30日まで。

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