世田谷区内の商店街で12月3日~11日、日本女子サッカーリーグ所属のクラブチーム「スフィーダ世田谷」(世田谷区砧7)の選手たちが主婦層雇用促進のための街宣PRを行った。
岡田あやめ選手、長澤優芽選手(12月3日)「floresta」店頭
同活動は同チームのオフィシャルパートナーで「しゅふJOBサーチ世田谷」を運営する「ビースタイル」(新宿区)と共同で取り組む。同社経営企画・広報ユニットの柴田菜々子さんは「世田谷の主婦は、23区内で最も就労意欲が高く、採用実績もトップで企業からのニーズが高い」と話す。勤務地は港区、千代田区が上位を占めており、世田谷区は6位。過去に開いた主婦向け座談会では「本当は近所で働きたいが魅力的な仕事が少ない」という声が挙がったことから、「需要と供給のギャップを埋め、地元での雇用創出を掘り起こしたい」と、同区内の主婦向け雇用創出支援活動を始めた。
スフィーダ世田谷の選手をPR活動に起用した理由について、柴田さんは「選手が地元を盛り上げる活動をすることは、双方にとってうれしいこと」と明かし、「同時にスフィーダ世田谷の認知度を高め、応援者を増やせればとの狙いも」と意欲を見せる。
今回の活動では祖師ケ谷大蔵、下北沢、二子玉川、三軒茶屋、桜新町、千歳烏山の各商店街を回り、主婦の求人案件を開拓した。同社は今後1年間で区内在住の主婦100人の雇用創造を目指す。
同チームの青いユニホームを着た選手たちは12月3日、クラブ事務所を置く祖師谷商店街で企業や商店を訪問し、求人ポスターを配布した。森仁美選手(FW)は「話を聞いてポスターを貼ってくださる企業が多く、女子サッカーに対する応援の言葉もいただきとてもうれしかった」と話し、岡田あやめ選手(DF)は「実際には主婦の労働力を活用したことがないケースも多く、どうしたら話を聞いていただけるかが難しかったが、飛び込み営業スタイルで度胸がついた」と、笑顔を見せていた。