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野毛の農園で光のアートイベント 人と人・自然・地域を「つなぐ」

今年の展示品の一部

今年の展示品の一部

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 世田谷玉川野毛公園近くの「木村ぶどう園」(野毛2)で2月6日から、光のアートイベント「世田谷Lights in Farm 2016」が開催されている。

地元子どもたちの作品

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 「都会に住む人たちが親子で散歩がてら立ち寄れる近所の農園」を目標に、季節ごとに園内で育てるブドウやイチゴを摘み取る機会を設ける同園。同園を舞台に光のイベントを開催するのは「Setagaya Community Design Project」。中心メンバーはいずれも早稲田大学社会科学部卯月盛夫研究室「世田谷班」の3、4年生の9人。同ゼミの研究テーマは「都市・コミュニティーデザイン」。住民参加による広場や建築の計画設計、環境や福祉など、さまざまなまちづくりの計画策定の計画と実践活動を行っている。

 同ゼミは班を分け、宮城県などさまざまな街で全国的に活動を展開している。「世田谷班」の活動は卯月教授がかつて同区都市デザイン室の主任研究員で世田谷まちづくりセンター所長を務めていたことがきっかけ。2007年に「アートを通して農地の保全・活用を模索・提唱する」ことを目的に東京都立川で始まった「ART IN FARM」を通し、同園主の木村孝一郎さんとのつながりが生まれた。

 今年の開催で第2回目を迎える同イベント。「まずは10年行う」ことを目標に、地域として恒例のイベントになることを目指す。開催前の準備として上野毛まちづくりセンター(中町2)で行っていた、地元子どもたちと同ゼミ生で作った光のワークショップ作品をはじめ、さまざまなアーティストの光の作品も数多く展示する。展示の中には同園主の木村さんの作品もある。「つなぐ」をテーマにした作品を展示し、「人と人」「人と自然」「人と地域」をつなげることを目的とする。

 「普段は入る機会の少ない農園で、今回のイベントを行うことで子どもたちにも夜の農園という非日常的な空間を楽しんでもらいたい」と渉外担当の中村圭吾さん。「昨年は手探り状態での企画だったが、僕らが卒業ということもあり、今年でしっかりとしたベースを作っていきたい」と同班代表の石丸諒さんと意気込みを話した。

 開催時間は17時~20時。2月14日まで。荒天の場合は中止。入場無料。

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