世田谷美術館(世田谷区砧公園1)で2月13日、「ファッション史の愉(たの)しみ 石山彰ブック・コレクションより」が始まった。
西洋服飾史研究の第一人者として活躍した西洋服飾史研究家の石山彰氏(1918年~2011年)のコレクションを中心に、16世紀から20世紀初頭にかけてのファッション・ブックとファッション・プレート、服飾史研究書や明治時代の錦絵など約450点を展示する同展。
併せて、神戸ファッション美術館が所蔵する同時代の衣装約50着の展示も行う。酒井忠康館長が「ファッションがテーマの展覧会開催は世田谷美術館では初めて。美術のボキャブラリーを増やす意味でも展覧会を楽しんでほしい」と来館を呼び掛ける。
同展は、西洋の服飾に関する書物の出版が始まった16世紀から、20世紀初頭までの時代を全6章の構成で展示。テーマは第1章の「ファッション史の始まり」から第2章「ファッション・ブックの黎明期」、第3章「ファッション・ブックの全盛期」、第4章「ファッション史研究の確立」、第5章「ボショワールのファッション・ブックと挿絵本」、第6章「洋装化日本のファッション・プレート」。時代ごとのファッションの流行や変化、ファッション・プレートから当時の服飾文化の様相を紹介する。
同展広報担当者は「ファッション・プレートと当時の衣装を同時に見ることができるのが見どころ」と話す。
会期中、関連企画として、「美術と演劇のワークショップ『えんげきのえ』」(3月13日 10代500円、20代以上2,000円)のほか、「創作ワークショップ『ヴィクトリアン・スタイルでつくるコサージュ』」(2月13日~29日 4,000円)、100円ワークショップ(土曜)を開く。
開館時間は10時~18時(入場は終了の30分前まで)。月曜休館(3月21日、3月22日も休館)。入場料は、一般=1,000円、65歳以上・高校生・大学生=800円、小中学生=500円。4月10日まで。