世田谷区上用賀・駒大高校入口交差点近くに新スタイルの和牛専門精肉店「TOKYO COWBOY(トーキョーカウボーイ)」(世田谷区上用賀1、TEL 03-6805-6933)がオープンしてから約3カ月が過ぎた。
閑静な住宅街に位置する同店。外観はお洒落なカフェのような印象で、店内は今までの和牛精肉店のイメージとは全く異なる洋風な内装が特徴的。約20坪の店内入って右側のショーケースには、並べられたブロック状の精肉が陳列される。取り扱う商品は、ブランドや産地にこだわらず、全国各地の黒毛和牛を中心に、雌牛に焦点をあてた厳選された肉を提供する。
店名の「COWBOY」について、やんちゃなイメージがあることから、今までの精肉店にはないような「新しいカタチ」を作っていくことを目指すため名付けたという。
上野さんは証券会社に勤めていたころ、「産業・地域に貢献したい」「直接お客様の喜んでいる顔を見たい」と模索する中、肉を扱っている友人に出会い、「日本の素晴らしい和牛という商品が世界にも通用すると確信した」のが同店オープンのきっかけ。ファミリー層をターゲットとし、世田谷とは昔から縁があり同地に店を構えたという。
肉の目利き「ミートコンシェルジュ」が来店客から肉の使用用途や好みなどの相談を受け、お薦め商品を紹介した後、初めて肉をカットする「フルオーダーカット」方式を採用している。来店客が購入した部位を食べたい量だけ持ち帰り、残りの肉は店内の冷蔵庫で良品質のまま保管できる「ミートキープサービス」も用意。リピーターの購入履歴はデータ化し、自分好みの味や硬さの肉を探してもらうためのアドバイスを行うなどして「新しいカタチ」の運営スタイルを目指す。
上野さんは「産地やブランドに限らずおいしい肉はたくさんあるので、当店が厳選している肉で『トーキョーカウボーイ・スタンダード』を作っていきたい」と話す。「家族での誕生会などの特別なイベントがあったときにも利用してもらえれば」とも。
営業時間は10時~18時。水曜定休。