「松本かつぢ資料館」(玉川4)で現在、企画展「かつぢと弟子たち展」が開かれている。
昭和時代に活躍した少女漫画家・叙情画家の松本かつぢが描いた作品や関連資料を紹介する同展。
少女漫画の先駆的作品という「くるくるクルミちゃん」の作者・松本かつぢ(1904年~1986年)のアトリエを、かつぢの誕生から100年を記念して資料館としてリニューアルした同館。「昭和の『カワイイ』の元祖」と言われるかつぢ作品の原画など300点以上収蔵する。
展示物は年に約2回入れ替えを行い、さまざまな展示を行っている。来場者は漫画家やイラストレーターを目指す人やプロも多く、他県からの来館者もいるという。
今回、展示を行うのは、松本かつぢの「くるくるクルミちゃん」や、今年150周年を迎える「不思議の国のアリス」をテーマにしたイラストなど。1階の第一展示場には松本かつぢ作品を中心とした展示を行う。
そのほか、隣接する建物2階の展示場では、かつぢの弟子である、漫画家・上田としこさんとイラストレーター・田村セツコさんの原画や作品が並ぶ。同会場では、漫画家・村上もとかさんが、上田としこさんをテーマにした漫画「フイチン再見」原画展も行っている。
同展覧会は、両会場合わせて作品約100点を展示する。会場内には休憩スペースを設け、コーヒー(150円)、ケーキセット(450円)も販売する。休憩スペースの隣には、物販コーナーを設置する。松本かつぢの三女で同館館長の宇津原充地栄(うつはら みちえ)さんは「資料館開館以来の、大規模展示」と話す。
「原画などの貴重資料展示や、松本かつぢと弟子をテーマにした企画展は今後、当館以外で開く予定はまだないので、この機会にぜひご来場いただければ」と来場を呼び掛ける。
開館時間は隔週木曜~日曜=12時~18時。入館料は、大人=500円、中高生=200円。企画展示は7月31日まで。