世田谷・上用賀の「公立学校共済組合関東中央病院」(世田谷区上用賀6、TEL 03-3429-1171)正面玄関前で12月1日、冬のイルミネーション点灯式が行われた。
2006年から始まった恒例の同企画は今年で10回目。正面玄関前の植え込みを活用するイルミネーションは今年で7回目となる。
同病院では今回、イルミネーションの「雪だるま」をリニューアルした。「雪だるま」の周辺には5頭のトナカイ装飾も設置。周囲の木々や芝生、時計灯にも電飾を施し、クリスマスツリーの演出を展開する。
イルミネーション点灯のきっかけは、同院に勤務する20代の看護師が病気で亡くなったことから。生前、病院でクリスマスイルミネーションをしたいと話していた故人の遺志を、家族や同僚らがくんでイルミネーションのトナカイ1頭を寄贈。この話を耳にした医師やスタッフがほかのイルミネーションを追加で寄贈し、次第に装飾の規模が拡大。現在に至る。
同病院主任電気技師の小林利宏さんによると、今年は10月から準備を始め、仕事の合間を縫いながらスタッフだけで飾り付けをしたという。小林さんは「本業とは異なるため、毎回試行錯誤している」と笑顔を見せる。
新家眞病院長は「だんだんと地域の方々に冬の風物詩として認知されるようになってきた。イルミネーションで、当院にお越しいただいた、みんなの心が明るくなれば。来年は、七夕もできれば」と意欲を見せる。
17時の点灯式では、新家院長ほか多くの関係者や同院利用者らが立ち会い、カウントダウンとともに「冬の風物詩」を拍手で迎えた。点灯後の会場には歓声を上げる地元の親子連れや若者の姿も見られた。
点灯期間は来年1月末までを予定する。