「アイビアー・ルサンパーム 二子玉川ライズ」(玉川2)で2月5日から、「ふたこビール誕生祭」を開催している。
二子玉川発クラフトビール「ふたこビール」を製造販売する「ふたこ麦麦(むぎむぎ)公社」(世田谷区玉川3)が毎年、2月5日を「ふたこビールの日」と決め、2周年の感謝を込めて開く同イベント。
同社は2015年、「二子玉川を盛り上げるため街のビールを造ろう」との思いから、二子玉川在住の市原尚子さんと小林結花さんが立ち上げた。
「二子玉川を愛し、二子玉川のまちを楽しむ人たちが、これが自分たちのビールであると思ってもらえる『文化』としてのビール」をコンセプトに、「世田谷自然農園」(鎌田)など地元で収穫したホップを使い、「ビールを売るのではなく、街でビールを楽しむという文化を売る」ことを事業の目標に掲げる。
同イベントは、「オトナ女子がカフェのような感覚でクラフトビールが楽しめる」環境で、クラフトビールを通じてコミュニケーションが生まれる場となることを目指す。
メニューは、「ふたこおでんとふたこビール定番4種飲み比べセット」(1,980円)、「ふたこビール定番4種」(グラス・240ミリリットル=550円、 パイント・470ミリリットル=900円)、「2周年記念スモークエール」(グラス・240ミリリットル=630円、パイント・470ミリリットル=1,030円)。
「ふたこおでん」は、二子玉川商店街で昭和元年から続く「須田豆腐店」(玉川3)の「がんもどき」や、東日本大震災で被災し宮城県名取市から移住後、養豚場「吉実園」(上祖師谷1)で飼育された「有難豚」や同園の「放し飼い有精卵」のほか、「香取農園」(喜多見1)で採れた野菜など地元食材を使う。
同社によると、昨年のビール製造量は約1万リットル。定番4種類(フタコエール、フタコエール026、ハナミズキホワイト、宇奈根ペールラガー)をたる生とボトルで二子玉川エリアを中心とした区内各店舗で販売している。昨年7月には二子玉川で開催されたアートフェスティバル「TOKYO ART FLOW 00」でもコラボビールを製造・販売するなど、着実に認知度を向上しファンを増やしている。
市原さんは「ふたこビールで街にたくさんの笑顔と交流が生まれることを願い、それが次世代までつながるようにがんばっている。地域で製造し地域で飲める場所(醸造所兼カフェ)を開設することが現在の最大の目標。想像以上に困難があり、何度もやめたくなったが、皆さんからの応援を励みに今年こそ実現させたい」と意気込む。
同店の営業時間は10時~23時。2月12日まで。