世田谷・岡本の「松本記念音楽迎賓館」(世田谷区岡本2)で9月2日、「みんなで楽しむ動物コンサート~聴こう、歌おう、動物の歌を!~」が開かれる。
同館は、パイオニアの創業者で現・公益財団法人音楽鑑賞振興財団を創設した松本望・千代夫妻の居宅として1973(昭和48)年に建築された。2000年に同夫妻の遺志を受けて同財団に寄贈された後、3年ほどかけて音楽ホールへ改築。パイプオルガン、チェンバロ、ピアノ、チェレスタなどがそろう。
パイオニアの創業30周年記念事業として1967(昭和42)年に発足された同財団(前パイオニア音楽鑑賞教育振興会)は、「広く音楽鑑賞活動の普及に努めるとともに、学校における音楽鑑賞に関する研究や助成を行い、より多くの方が音楽の素晴らしさを味わう」ことを目的に活動してきた。
これまで学校教育における効果的な鑑賞指導法の開発や研究、支援を進めてきた同財団が直接、子どもたちに音楽を楽しんでもらう機会として、同コンサートの開催が決まった。
2回目となる今回は、地域の子どもたちをメインターゲットに実施。2部構成で、1部は幼児・児童向けの楽曲として全13曲、2部は小学生向けの楽曲全10曲と、絵本の読み聞かせを童謡歌手の雨宮知子さんとピアニストの堀家徳子さんの伴奏で披露する。
横田堯(たかし)館長は「子どもたちだけでなく、大人の方もお楽しみいただけるコンサート。施設内にある楽器を触ることもできるので、この機会に音楽を身近に感じてもらえたら」と話す。
13時30分開場、14時開演。入場料は3,000円、小学生以下無料。申し込みは同館で受け付ける。