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世田谷・桜新町の長谷川町子美術館で「アニメサザエさん展」

展示の様子 ©長谷川町子美術館

展示の様子 ©長谷川町子美術館

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 世田谷・桜新町の「長谷川町子美術館」(世田谷区桜新町1)で7月14日から、夏休み恒例の特別企画「アニメサザエさん展『お祭りサザエさん』」が開催されている。

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 「サザエさん」の漫画作家として知られる長谷川町子(1920-1992)が、姉の毬子と共に収集した日本画・洋画・ガラス・陶芸・彫塑など多岐にわたる美術品を、広く社会に還元しようとの思いから、1985(昭和60)年11月3日に「長谷川美術館」として開館した同館。1992年、町子没後は、館名を現在の「長谷川町子美術館」と改め、作品の収集・展示を続け、年に数回収蔵コレクション展を開催。町子コーナーでは、町子が描いた「サザエさん」「いじわるばあさん」「エプロンおばさん」などの原画や、町子が手掛けた陶芸や水彩などの作品も展示している。

 今年は「お祭りサザエさん」をテーマに、アニメのオープニングでサザエさんが全国各地を旅して体験したお祭りやイベントを紹介する。同館学芸員で広報の相澤弘子さんは「サザエさんの魅力をよりお客さまに知っていただきながら、夏を楽しんでもらえるテーマだと思って選んだ」と話す。

 全国24カ所のお祭りやイベントをパネルで紹介するほか、桜新町で毎年開かれている「桜新町ねぶたまつり」に登場するサザエさんを描いた「扇ねぶた」や、町子が幼少期を過ごし、サザエさんゆかりの地である福岡市早良(さわら)区に2012年「サザエさん通り」が誕生したことをきっかけに始まった、「飾り山笠(やまがさ)」をモチーフにした撮影コーナーも設ける。

 サザエさんの住む街、あさひが丘の土地に模型に色や絵を自由に描き、抽選で当たった地区に家を建てることができる「花沢不動産あさひが丘分譲」や、1946(昭和21)年から1974(昭和49)年まで新聞連載を続けた原作「サザエさん」の4コマ漫画の中から、よりすぐったお祭りにまつわる作品と、町子が使っていた眼鏡やペンなどの愛用品などを展示する「漫画原画でみるお祭りサザエさん」、輪投げや射的で遊べる「ゲームコーナー」、アニメサザエさんのキャラクターと脚本から放送までアニメの制作過程を分かりやすく縁日風のパネルで紹介する「アニメの縁日部屋」など、盛りだくさんの内容を用意する。

 7月29日と8月19日の14時からは、サザエさんを制作する会社エイケンの制作部長がアニメ作りの工程をレクチャーする「アニメサザエさんができるまで」が行われる。

 相澤さんは「『アニメサザエさん展』は毎年夏のみの開催で、アニメと原作のサザエさんの魅力を知ってもらう良い機会だと思う。お祭り気分を味わいながら、楽しんで見ていただければ」と話す。

 開催期間は10時~17時30分(入館は17時まで)。月曜休館(7月16日、8月13日は開館)。7月17日休館。入場料は、一般=600円、高校生・大学生=500円、小学生・中学生=400。駐車場なし。8月26日まで。会期中、浴衣での来館者にポストカードを進呈する。

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