本と書店との出会いの場をつくる「オンライン 本屋博」が現在、開催されている。主催は本屋博実行委員会。
今年1月、「唯一無二の本屋と出会う」をコンセプトに、書店の可能性を探り魅力を発信しようと初開催された「二子玉川 本屋博」。2日間で3万3000人以上の来場者でにぎわい、1万点以上の書籍、雑誌、雑貨を販売した。
新型コロナウイルス感染拡大による影響が全国の書店にも及んでいる中、同イベントに出店した青山ブックセンター本店店長山下優さんが「オンラインで本屋博みたいなことはできないかな」とツイートしたことがきっかけで、実行委員のメンバーが「本屋博として自分たちに今できることはないか」と話し合いスタートした。
全国の書店に「店主がいま推したい本」を「#オンライン本屋博」とハッシュタグを付けてツイッターやインスタグラム、フェイスブック上で紹介してもらい、ECで販売している本屋にはそのリンクの貼り付けをしてもらう内容。
実行委員会メンバーで二子玉川 蔦屋家電 ワークスタイルコンシェルジュの中田達大さんは「全国の本屋と本好き本屋好きの人が家にいながら楽しんでもらえる場所をオンライン上に小さくても作りたかった。『オンライン本屋博』という場所で、あの2日間のように店主とお客さんの交流が生まれたら」と話す。
4月13日の「#オンライン本屋博」開催宣言ツイートから4日間で1700リツイート以上の反響があり、すでに100冊近い本が紹介されているという。
中田さんは「本や本屋との出会いの機会が、こういう時だからこそより強く求められていると感じている。書店で働く人間として、本を届けるということの意味や意義を改めて考えさせられた。家にいながら『#オンライン本屋博』で、気になっていた本屋や読んでみたい本と出会っていただければ」と話す。