フレンチビストロ「めがね食堂 a la gri（アラグリ）」（世田谷区玉川2、TEL 03-4400-6828）が4月29日、玉川税務署近くにオープンした。

　コンセプトは「カジュアルで居心地の良い空間」。店主の栂野匡之さんによると、子どもからお年寄りまで家族連れで賑（にぎ）わう、地域住民の拠点になるような店にしていきたいという。パティスリーやフレンチの店で腕を磨いてきた栂野さんが自身の店として開いた「めがね食堂」1号店（千代田区）に続き、2店舗目となる。

　店は栂野さんの祖父母の家を建て替えた場所で、栂野さんの母親が生まれた記念に植えられた桜の木が毎年花を咲かせる。店内はシンプルな黒、灰色をベースに木のテーブルを配置。店内の大きな窓から空の色や植栽の緑、桜の花が楽しめるような設計にした。店舗面積は約18坪。座席はテーブル20席、ボックス6席、カウンター6席。ベビーカーや車いすの客が利用できるよう、バリアフリーで通路を広くするなどの配慮をした。

　メニューは、サラダ、メイン、パスタ、デザート、グルテンフリーのパン、ドリンクがセットになった「プリフィックスコース」（3,200円）をはじめ、アラカルトで「68℃でじっくりていねいに煮込んだ北海道産骨付き鴨（かも）もも肉のコンフィ」（1,800円）、「72時間煮込んだ黒毛和牛の赤ワイン煮込み」（2,300円）などのメイン、「渡り蟹（がに）のトマトクリームソース」（1,500円）などのパスタ、「32種の採れたて野菜のサラダ」「選べるデザート盛り合わせプレート」（以上1,200円）などを用意。子ども用や体調に合わせた食事など、客の要望に合わせてメニューにない料理も提供し、テークアウトメニューも増やしていく。今後は、家族で遊べるワークショップなども企画し、人と人が出会う場をつくっていきたいという。

　栂池さんは「子どもの頃からなじみのある祖父母の家があった場所に店をオープンすることができて本当にうれしい。居心地の良い第二の自宅のような空間を目指しているので、気軽に来ていただければ」と話す。

　営業時間は11時～20時。月曜定休。