ヨーデル歌手北川桜さんと6人編成の民族音楽団エーデルワイスムジカンテンによる「アルプスのクリスマスコンサート」が12月25日、「サローネ・フォンタナ」(世田谷区祖師谷4)で開催される。
北川桜さんは、国立音楽大学声楽科卒業後、民族音楽を学ぼうとドイツやスイス、オーストリアへ留学し、2008(平成20)年にスイス連邦主催のヨーデルフェストで最高級クラス1級(エルステクラス)を受賞したヨーデル歌手で、二期会会員の声楽家。1994(平成6)年に、ヨーデルを中心としたアルプスの音楽隊「エーデルワイスムジカンテン」を結成し、全国各地でホールコンサートやイベント、オクトーバーフェストなどで演奏を行っている。
今回のクリスマスコンサートの場所に「サローネ・フォンタナ」を選んだのは、北川さんがスイスで練習やコンサートを行っていた村の小さな教会に雰囲気が似ていたことだったという。「この西洋のアルプスにある教会のような空間で、ヨーデルやアルプホルンなどを届けたいと思った」と北川さん。
曲目は、「アルプスのクリスマスのヨーデル」「ドイツ・スイス・オーストリアのヨーデル事情のお話と歌い分け」「アルプホルン4重奏」「クーグロッケン演奏(牛の首のベル)」「ハンドベルはクリスマスキャロルのナンバー」「アルプスのクリスマスメドレー」など、24曲ほどを予定している。ドイツ、スイス、オーストリアそれぞれ特徴のあるヨーデルを、初めての人でも分かりやすいようにアルプスやドイツのクリスマスマーケット、食べ物やチーズ、シュトレンなどの話を盛り込みながら届ける。
北川さんは「バッハもモーツァルトも聞いて育ったアルプスの音楽は、クラシック音楽の基礎となっている。自然に体から湧いてくるリズムや曲の流れなどを感じてほしい。ヨーデルには、歌詞は分からなくても聞いているだけで楽しい気持ちになる不思議な力がある。そんな魔法の歌ヨーデルを楽しみながら、アルプスのクリスマス気分を味わってもらえれば」と話す。
開演時間は18時。料金は3,000円、中学生以下無料。定員は50人。問い合わせ先は「桜企画」(TEL 03-3315-1581)。