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喜多見の「世田谷区不要品持ち込みスポット」実証実験、1年間延長へ

「世田谷区不用品持ち込みスポット」の様子

「世田谷区不用品持ち込みスポット」の様子

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 世田谷区とジモティー(品川区)が2月1日、官民連携のリユース拠点「世田谷区不要品持ち込みスポット」(喜多見1)の実証実験を2023年3 月31日まで延長すると発表した。

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 粗大ごみとして廃棄せざるを得なかった不要品を地域内で循環させる官民連携の新たなリユース拠点の仕組みを作ることを目的に、昨年10月から行っている同実験。ジモティーによると、実験開始から3カ月で約6500点の不要品が持ち込まれ、 90%以上に当たる約6000点を譲渡、販売した。

 同社広報担当者の宮本亮さんは「主要な品物を約1カ月間計量し、その平均値を基準重量として試算すると、約34トンの粗大ごみ減量に寄与することができた。区民の方にとっても『廃棄以外の選択肢』が増えることで、リユース意識の啓発やリユース行動の促進につながり、将来的な粗大ごみ減量が期待できるのでは」と話す。

 一方で、自宅で不要品を粗大ごみとして廃棄するまでに一定の期間があるなど、短期間の検証では確認できないことや、リユースに適する物を検証するなど課題もあることから、より実効性の高いリユース手法を確立するため実証実験期間を延長することにした。

 宮本さんは「利用者からは『捨てるのではなく誰かに使ってもらえるのでうれしい』という声を多くいただいている。今後も、地域内での資源循環を促進し、地元で個人・企業・行政が必要なものを互いに融通しあえる持続可能な社会の実現を目指ししていきたい。簡単に参加できるリユースの仕組みなので、多くの区民の方に活用してもらえたら」と話す。

 営業時間は9時~17時。火曜定休。2023年3月31日まで。不要品の持ち込みは世田谷区民限定。ジモティーに出品されたものの引き取りは区民以外も可能。

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