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二子玉川で「キネコ国際映画祭」 2年半ぶり開催へ、くまモンの熱気球も

前回の映画祭の様子

前回の映画祭の様子

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 子ども映画祭「キネコ国際映画祭」が3月18日から、二子玉川駅周辺で開催される。主催は一般社団法人キネコ・フィルム。

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 世界の三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭の児童映画部門の協力を得て1992(平成4)年に創設し、世界各国からさまざまなジャンルの「今、見せたい映画」を集め、子どもたちの年齢に合わせて上映する同映画祭は今年で28回目。新型コロナウイルスの影響による中止、延期を経て、約2年半ぶりの開催となる今年は、感染症対策に十分な配慮を施し、安全に楽しめる環境を準備した上で行う。

 今年は「二子玉川の街が映画館になる」をコンセプトに、作品上映、ステージイベント、ワークショップをはじめ、熱気球飛行、アウトドアイベントなど親子で楽しめるプログラムを用意する。従来の109シネマズ二子玉川、iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズをメイン会場に、玉川高島屋S・Cの「アレーナホール」、二子玉川商店街の「Studio Couleurs(スタジオ クルール)」、パティスリー「シュクレベール」で上映を行い、二子玉川の街全体で映画祭を盛り上げる。

 同映画祭ジェネラル・ディレクターは今年で13回目の参加となる戸田恵子さん、プログラミング・ディレクターは中山秀征さん、スペシャル・サポーターは高橋克典さん、横山だいすけさんが務める。上映プログラムは、国内外の注目作品、アニメーション、ドラマ、ドキュメンタリーなど長編・短編合わせて19カ国57作品。うち30作品は同映画祭独自の上映スタイル「ライブシネマ(生吹き替え)」で上映、戸田恵子さん、横山だいすけさんも19・20・21日の一部上映作品でライブシネマに出演する。

 同映画祭では今回、映画から社会を考えたり視点を変えたり、新たな好奇心を持ったりするきっかけを創出しようと、「ティーン部門」を新設。コミュニケーションディレクターの森本千絵さんをプログラミングディレクターに招き、「岩井俊二監督特別上映プログラム」を含む12作品を上映する。上映後は客と会場スタッフとのディスカッションも予定している。

 二子玉川公園で行われる「KINEKO EXPERIENCE(キネコ エクスペリエンス)」では、熊本県のマスコットキャラクターくまモンの熱気球が初登場し、搭乗体験できるほか、ワークショップ、スポーツ体験などのアウトドアイベントや、キッチンカー出店など、親子で遊んで学べるプログラムを用意する。

 今年初の試みとして、世田谷区大蔵の国立研究開発法人国立成育医療研究センターと共に、病気や障害に立ち向かう子どもたちに映画を届ける「ホスピタルプロジェクト」にも取り組む。同病院に入院中の子どもたちが、タブレットから同映画祭で上映した映画を鑑賞できる試みで、入院している子どもたちに映画を通じて、喜びや感動、学びなどの体験を届ける。

 同映画祭広報担当者の富塚沙羅さんは「二子玉川の街全体で映画祭を盛り上げていきたい。映画を通じて、子どもたちが未来を描いたり、新たな世界に興味を持ったりするきっかけになれば」と話す。

 鑑賞料金は、18歳以上=1,000円、3歳~17歳=500円。3月22日まで。会場は、109シネマズ二子玉川、iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ、二子玉川ライズ、二子玉川公園、玉川高島屋S・Cの「アレーナホール」、子玉川商店街の「Studio Couleurs」、パティスリー「シュクレベール」。

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