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関東中央病院で冬のイルミネーション点灯式 来年1月まで点灯

イルミネーションの点灯風景

イルミネーションの点灯風景

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 世田谷・上用賀の「公立学校共済組合関東中央病院」(世田谷区上用賀6、TEL 03-3429-1171)で12月1日、冬のイルミネーション点灯式が行われた。

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 2006(平成18)年に始まった冬恒例の同企画は今年で16回目を迎え、正面玄関前の植え込みを活用するイルミネーションは13回目となる。

 イルミネーション点灯を始めたきっかけは、同院に勤務する20代の看護師が病気で亡くなったこと。生前、病院でクリスマスイルミネーションをしたいと話していた故人の遺志を家族や同僚らが引き継いでイルミネーションのトナカイ1頭を寄贈。この話を耳にした医師やスタッフがほかのイルミネーションを追加で寄贈し、次第に装飾の規模が大きくなった。

 イルミネーションは、クリスマスツリーの周りに雪だるまやトナカイを配置し、周辺の草木に約1万5000球の電球で金色や白、青色などの電飾を施す。今年は同病院の「かんちゅう募金」への寄付金で購入した小さな雪だるま2体も新たに加わり、点滅する電飾も使ってよりにぎやかに仕上げた。今年は節電要請を受けての点灯となるため、イルミネーション点灯中、駐車場付近の照明を消灯し、電気使用量が増加しないように工夫したという。

 同院主任電気技師の小林利宏さんは「11月ごろから仕事の合間を縫って準備し、きれいに見えるように何度も配置を変えながら、点灯式前日に何とか飾り付けを完成させた。飾り付け中には、『毎年楽しみにしている』『以前、落ち込んで玄関を出た時、イルミネーションを見て救われた』などと声をかけられ、励みになった。今年は夜ひっそりと動物たちが集まる様子をイメージし、全体的に温かく見えるように色も工夫した」と話す。

 小池和彦病院長は「正面玄関前でのイルミネーションも今年で13年目を迎え、毎年楽しみにしてくれている患者さんや近隣の人が多くいる。新型コロナもまだ収まらず不安感も漂う寒い冬の季節に少しでもほっこりと温かい気持ちになってもらえれば」と話す。

 点灯時間は16時30分~21時30分。1月31日まで。

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