フードシェアリングサービス「TABETE(たべて)」の提供が4月3日、和菓子店「榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)玉川高島屋S・C店」(世田谷区玉川3)で始まった。運営は、榮太樓總本鋪(中央区日本橋)、コークッキング(埼玉県東松山市)。
2018(平成30)年のサービス提供開始以来、飲食店やホテルなど2500店以上(4月現在)が導入している同サービスでは、閉店までに売り切るのが難しい食品を販売する。専用アプリ「TABETE」で購入・決済した商品を導入店で受け取ってもらう。
榮太樓では、社内で「TABETE」の導入を希望する声が高まったのを受け、玉川髙島屋S・C店など3店舗に導入を決めた。さまざまな理由で正規販売できない食品は、公式オンラインストアの会員や社内へ販売するなどして食品ロス削減を図ってきたが、一部は廃棄せざるを得ないという課題があったという。
同サービスで販売するのは、生菓子や季節限定商品などを詰め合わせた「TABETE榮太樓生和菓子レスキューセット」(1,000円)。閉店時間(20時)の1、2時間前を目安にアプリで販売する。販売時間や販売個数、内容は日によって異なり、販売のない日もある。
コークッキングの篠田沙織さんは「少しでも食品ロス削減に関心をもってもらおうとサービスを展開してきた。今後も利用できる店を広げていく」と話す。