二子玉川の音楽ホール「KIWA」（世田谷区玉川3、TEL 03-6805-7948）で12月25日、「星と音楽と…Vol.1　星と音楽のコラボレーション」コンサートが開かれる。

　当日は、エストニアの作曲家でアマチュア天文学者でもあるウルマス・シサスクさんの代表作「銀河巡礼～北半球の星空」を星空の映像と共に全曲ピアノ独奏。作曲者シサスクさんとも親交があり、11月に同タイトルで全曲収録したCDをリリースしたピアニストの吉岡裕子さんが演奏する。星空の映像は、信州で星空観測会を主催する星の写真家・有賀哲夫さんが撮影したもの。

　「銀河巡礼」は、7年余りをかけて制作された、22の星座とプレアデス星団の星の名がついた全29曲の大作。シサスクさんは天文学の知識や実際に星を観察しインスピレーションを得たり、惑星などの動きを周波数で捉え、それを人間が聴ける音域に変換することで聞こえるようにするなどの方法で星を音楽として書き表している。「内部奏法」という、ピアノ内部の弦を押さえながら弾いたり直接弦をはじいたりするなどの珍しい奏法も用いる。88星座全てをピアノ曲で書き表そうという試みは現在も進行中だという。

　吉岡さんは「当日は星にちなんだ特別なカクテルも用意する。クリスマスの夜、100席の独特な空間で星空や宇宙に思いをはせていただけたら」と話す。

　15時開場、15時30分開演。入場料はワンドリンク付きで、一般＝3,500円、学生＝2,500円。問い合わせ・申し込みはKIWAまで。